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日本の物事について一言ガイド:超簡単講座。
映画や音楽だけじゃない、日本人なら知っていて欲しい「日本」のコーナー
日本
にほん または にっぽん、ひのもと。1970年に日本政府が、正式な読み方は「にっぽん」と決めている。もともと「日の出る国」の意で中国大陸からみれば東の端にあったから。これは聖徳太子が随に送った有名な手紙でも明らかであるが、当の日本では古来より「ヤマト(倭・大和)」と呼んでいた。「倭」も「漢委(倭)奴国王」の金印のように長く使われていたらしいが、この漢字は「チッコイ奴」みたいな意味もあって、代わる名称をと考えた。そこで漢字「日本」を当て(にちほん)と音読みした。これが中国からヨーロッパへチパンまたはジパン、ジパングと伝わったらしい。世界の書の中では、中国に滞在していたマルコ=ポーロが書いた『東方見聞録』の影響で、chi-pang、Zipangu、chipang、Japanなどという記述があり、派生したジャパンやヤポンなど近い発音で呼ばれている。9世紀頃のイスラム書にはwaqwaq(ワクワクはかわいいね)の記述があるが「倭国」の訛りと考えられている。

キミは日本のことを、ちゃんと知っているか!
日本語
日本語の成立に関してはまだ確証がない。世界の言葉で日本語と同じ系統に入るものはなく、唯一同系と思われるのは琉球語と言われている(僕は沖縄の方言だと思ってた…。違う言葉だったのね)。ウラル・アルタイ語(トルコ、中央アジア、中国東北部、シベリア地方の言語の相称。アイヌ語、朝鮮語も含まれる)にも共通するところが多く、ルーツではないかとされている。大野晋はこれに南インド・タミール語が混合したという説を、他の学者にもオセアニア、インドネシアなどの南方系の言語が混合したという説があり、現在は「アルタイ語系の古い言語に南方系の言語が混合してできた」説が最も有力。日本語の特徴は
1、発音が単純なこと。音はひとつの母音とひとつの子音で出来ている。(外国語の音がどれも5,000くらいはあるのに比べ、日本語は100ちょっとしかない。日本人が外国語の会話が苦手な原因はここにあると言われている)
2、助詞・助動詞が文の成立に大きな役割を持つ(膠着語という特徴がある)。
3、一・二人称の代名詞が多い。
4、敬語法が発達しているなど。
文字は多彩で表記は複雑。日本語についての著作は多数。代表的な専門書は伝説的名著と呼ばれる『日本語の歴史』がある。
日本人
人類学的には黄色人種(モンゴロイド)に属し、身体の特徴として黄色の皮膚、直毛の黒髪、黒い瞳、蒙古斑があることなどが挙げられる。日本語同様、成立に関して確証がない。現在有力なのは、太古に大陸から渡って来た古モンゴロイド人を原日本人とし、縄文時代ごろから南方や大陸からさらに新モンゴロイドと呼ぶべき人々が新しい文化と共に続々とやって来て混血し、今日の日本人となったという説。その時、あまり混血せず残ったのがアイヌ人だという。よく日本は単一民族などと誤解している人がいるが大間違いで、アイヌ人を忘れてはならない。彼らが古来より差別され虐げられてきた歴史も見逃せない。さて、最近のDNA判定では、この古モンゴロイドの起源はバイカル湖近辺にあるらしい。つまり僕らの本当のご先祖様は…ロシア人なのだ!わははは。
日本人はるかな旅 第1集 マンモスハンター、シベリアからの旅立ち
天皇
今なお続く天皇家は世界で最も長く続いている王朝で、神武(実在が確認されていないが)から数えると少なくともおよそ二千六百年ほどの歴史がある。因みに「天皇」は紀元600年ごろの推古・聖徳太子の時代から用いられた名称である。「皇帝」と同様の意味がある。

日本国憲法では天皇は日本国民の象徴とされる。従って、日本の国家元首は誰か?についてはあいまいになっている。
長部日出雄『天皇の誕生』は映画シナリオ形式でわかりやすい。
将軍
本来は、天皇に仕える軍人や警備員の最高指揮官である。中世以後、天皇や貴族よりも勢力を持ち、政治の実権を握った。(いいくに作ろう鎌倉幕府が最初の武士による政権)

ジェームズ・クラベルがウィリアム・アダムスをモデルにして書いた『将軍』がアメリカで大ベストセラーになり、テレビドラマ化されると一時ブームが巻き起こり、「SHOGUN」という言葉が世界でもポピュラーになった。
侍・武士
日本の主に中世で指導的役割を果たした支配階級。本来は天皇や貴族に仕えた軍人たちである。
起源は明らかでないが、藤原氏、源氏、平氏らのように貴族に「さぶらう」雇われ兵士が発展したものや、地方の武装化した農園主・豪族などが次第に力をつけて戦国大名のような形になった場合など、いろいろ複合して成立したといえる。徳川幕府以降は身分制度が明確に成立し、農民や市民の上に立つ特権階級となった。の所有が象徴とされた。

武士道bushidoは世界で通用する言葉。ドイツにはその名もBUSHIDOという人気ラッパーがいる。

『武士道 いま、拠って立つべき“日本の精神”』新渡戸稲造著/訳:岬竜一郎 1900年にアメリカで出版された名著。

たたらの技術で作られた鋼は世界一の強さだという。コークスのような燃料がないため比較的低温で鉄を加工するうちに偶然できた技術らしい。また、鋼に合わせた研ぎの技術も素晴らしく、世界最高の戦闘用刃物という評価もある。大規模な戦争が無かった江戸時代には刀は武器というよりも武士の象徴となり、様々な装飾がなされるなどして美術品としての価値が高まった。
芸者
本来は歌・舞などの芸を得意とし、主に男性への歓待をする女性のホステス。着物・マゲのファッションが有名。浮世絵のモチーフとして使われることで、世界的に知られるようになった。なお、京都の舞妓とは違うので注意。

 National Geographic - Geishas
浮世絵
19世紀フランスの、主に印象派の画家に強い影響を与えた。ヨーロッパに輸入された陶磁器を包んでいた紙が浮世絵で、その美しさが人気を呼んだ。そして浮世絵は改めて「美術品」として輸入された。要は当時の日本では浮世絵は包み紙くらいの価値しかなかったのだが、ヨーロッパ人のおかげで初めて日本でも見直されたのだった。
ゴッホの『タンギー爺さん』、マネの『笛を吹く少年』『エミール・ゾラの肖像』、クロード・モネ『着物を着た少女』、その他ロートレックの習作が有名。参考書:『印象派美術館

美の巨人歌麿と北斎 喜多川歌麿/葛飾北斎著
君が代
日本の国歌。世界で一番短く(歌部分は11小節)、しかも歌詞は世界で一番古い(1018年に成立した藤原公任撰の歌集『和漢朗詠集』にある作者不明の歌が元)国歌とされる。
歌詞は:君が代は 千代に八千代に 細石の 巌となりて 苔の生すまで

 君が代

参考書:『「君が代」の起源―「君が代」の本歌は挽歌だった』『三つの君が代―日本人の音と心の深層
寿司
日本は高温多湿のため、米や魚を腐るのを抑えるのに酢を使って作った食事(ファストフードだった)。酢飯に生の魚介類の刺身を乗せ、一緒に握ったものがもっともポピュラーなスシ。現在では高級な食事のひとつだが、「回転」しているのもある。
「マダム・スシと呼んで」といった女性閣僚がいたが、この人が海外の大学出身でしかもマスコミ出身なのがよけい恥ずかしい…。

小泉武夫著『小泉教授が選ぶ「食の世界遺産」日本編 (講談社文庫)
天麩羅
野菜や魚介類に小麦粉をまぶして油であげたもの。もとはポルトガル語なので「テンプラのプラって何?」というCMがあったが、「フライのライって何」と聞いているようなもの。ナンセンス。チャップリンは海老のテンプラが大好きで来日時は毎日食べまくったそうだ。
すき焼き
肉を鋤に乗せて焼いたのが語源というが、明治以来の牛鍋がルーツ。明治維新以前は仏教などの影響で獣の肉は一般では食べられなかった。関東と関西では多少作り方が違い、具も様々だが、牛肉、焼き豆腐、シラタキ、葱、シイタケ、春菊などを醤油、砂糖、みりんなどのタレで煮て、生卵をからめて食べるのがポピュラー。外国人にも食べやすく「スキヤキ」は世界で通用する言葉。しかし、日本のブランド牛肉(神戸牛、松坂牛など)はおそらく世界で一番高価。
焼き鳥
竹の串に刺して炭火などで焼く鶏肉料理。世界各国にあるバーベキューと似ているが、醤油・みりんなどによる独特のタレにつけて焼くのが日本のオリジナルである。鶏だけでなく豚の内臓などの部位や葱などの野菜も焼き、また、塩だけで焼くものもあり、バリエーションは広い。
照り焼き
焼き鳥同様、醤油・みりんによるタレを使って焼くというのが特徴。鶏だけでなく、豚、牛、魚介類に対してもテリヤキという。日本のハンバーガーにはテリヤキを使った日本独自のものもある。
豆腐
大豆で作った柔らかい健康食品。もとは中国に由来。安く、淡白な味で栄養価が高いので日本料理には良く使われる。大豆を煮てつぶし、漉したできた豆乳ににがりを加えプリン状に固めたもの。そのまま食べるのを冷奴、茹でて食べるのを湯豆腐といい、味噌汁や鍋料理の具にしたり料理への応用の幅は広い。江戸時代には『豆腐百珍』という豆腐料理のレシピ本がベストセラーになった。
醤油
大豆を発酵させて作った液体状の調味料。これと下の味噌がないと日本料理はできない。ソイソースとして世界でも出回るようになった。

醤油マジック
味噌汁
大豆を発酵させて作ったペースト状の調味料「味噌」を材料に作ったスープ。御飯とこれさえあれば日本人の食事はなんとか形になる。味噌は地方によって様々な種類があり、また出汁と呼ばれるスープの基や具も様々である。

お味噌のことが丸ごとわかる本

温めても飲める世界でも数少ないアルコール飲料。米と麹が原料。長くどぶろくのようなもので飲まれていた。地方ごとに気候や水や米の種類や精米の具合など微妙な製法の違いによって多種多彩な酒が造られている。神事や冠婚葬祭の席で振舞われたり、日本料理の調味料としても使用される。
金魚
ペットとして、また縁起物として庶民に広く愛玩された。室町時代に中国(明)から伝わる。江戸時代に日本で品種改良が行われて今日のような多彩な色・形のものが生まれた。鎖国時代の日本は、遺伝の法則をメンデルより百年早く実用化していた。朝顔も同様である。

日本人がもっとも愛しているバラ科の樹木。日本では4月ごろに咲く花。盛りは一週間ぐらいしかない。最も一般的に知られているのはソメイヨシノ(染井吉野)だが、これは江戸末期染井村(東京駒込近辺)の植木職人らによって品種改良で作られた新しい種類である。この満開の花の下で宴会をするのは重要な行事。
この季節には天気予報で「桜前線」なるものが発表されると英国人に言ったら大笑いされた。
アメリカ合衆国首都ワシントンD.C.のポトマック河畔の桜並木は、明治末に尾崎行雄東京市長がタフト大統領夫人にプレゼントしたもの。

この花はよく日本の代表的な花として紹介されるが、実は天皇家の紋章に使われているからであろう。そのルーツは鎌倉時代初め後鳥羽上皇が菊の花の意匠を好み「菊紋」を天皇家家紋「菊花紋章」としたことによる。以来日本では秋を象徴する花になった。江戸時代には金魚や朝顔同様、品種改良が加えられ、花の形や大きさ・色などを競い、菊人形や花壇や仕立ての意匠に凝った遊びが流行した。
富士山
日本で一番高い山(標高3776メートルで、日本人はその高さを「ミナナロ」と覚える)。周りに他に高い山がなく、きれいな三角の形をしているので、よく目立ち、古くから神聖視されてきた。休火山であり、有史以来何度か爆発した記録がある。徐福が目指した蓬莱山ではないか?との説もある。外人は「フジヤマ」の方が発音しやすい。
東京
約1000万人が暮らす、世界有数の近代都市。東京のように政治・経済・文化など一国家の中ですべての中心をなす都市は世界的には意外に少ない。かつては江戸と呼ばれ、家康が開拓を進め歴代徳川将軍が暮らしていた城下町だった。明治維新以来、今は天皇が住む。日本の首都。
新宿
東京の代表的繁華街。歌舞伎町という歓楽街が有名。交通の要所でもあり、新宿駅のJR・私鉄を合わせた一日の乗降客は約350万人(ウルグアイの総人口に相当する)で世界一。西新宿には都庁庁舎をはじめ超高層ビルが並ぶ。
銀座
東京の代表的繁華街。歴史が古く、新宿と比べると高級なイメージ。大きなデパートや一流企業のショールーム、画廊、世界各国のブランドメーカーの直営店が並び、夜は高級な料理屋やクラブが華を咲かせる。近代化が進んだ明治以降、数々の日本文化・経済を育んだ場所でここには「日本初」「発祥の地」がたくさんある。
横浜
東京の隣の大都市。港町として古くから栄えた。特にペリー来航以後は西洋文化の入り口として日本の発展に寄与した。横浜市の人口は360万人で日本最大の市。
隣の横須賀は米海軍基地があるあるのでこちらもポピュラー。
ヨドバシカメラ
新宿に本店がある大きなカメラ屋チェーン。カメラだけでなく電化製品や時計などが大安売りされている。ライバルにサクラヤ、ビックカメラなどがある。「リパブリック讃歌」の替え歌がテーマソングで、英語バージョンなどがあり、買い物に来る外国客を喜ばせている。
秋葉原
東京にある世界最大の電器店街。ここにない電気製品は存在しない。近年はアニメマンガ、ゲームなどのマニアが集まる聖地に変貌している。通称「アキバ」。
武道館(日本武道館)
本来は柔道などの武道が行われる体育館。しかしかのビートルズがコンサートを開いて以来、東京で最も権威あるコンサートホールとなった。当時総工費20億円。1963年に着工、翌年の東京オリンピックに間に合わせ完成。
ブドーカンの名を付けた正式ライブを発表しているのはボブ・ディランチープ・トリックマイケル・シェンカーオジー・オズボーンシック(1996年武道館公演の翌日にベースのバーナード・エドワーズが急死した。)カーペンターズなど。
爆風スランプ『大きな玉ねぎの下で〜はるかなる想い(UGAカラオケ楽曲)』
広島・長崎
世界で唯一核兵器の被害を受けた都市。「原爆が落ちた」と言う馬鹿者が時々いるが、落ちたのではない。落とされたのである。両市合わせて約30万人が亡くなった。今なお苦しんでいる人もいる。「ヒロシマ」「ナガサキ」をテーマにした外国映画洋楽も多数。
 広島・長崎
京都
794年平安京遷都以来、古くから天皇が住んでいたため、大きく栄えた関西の都市。日本独自の文化はここを発祥とするものが多い。日本を代表する神社仏閣が立ち並び、有数の観光地である。また、国際会議場、大学など教育・研究機関、産業も盛んで京セラ、オムロン、任天堂など国際企業もある。
沖縄
日本の最南端にある諸島で、琉球国として栄えた時代が長く、日本本土とは別の独自の文化を育んで来た。太平洋戦争では米軍が上陸し悲惨な戦場となった(太平洋戦争中、本土の陸地で唯一地上戦が行われ、島民約12万人が犠牲となったといわれる)。現在も米軍基地がある。美しい海は世界でも屈指のもの。
仏教
神道とともに日本で広く信仰されている宗教。7世紀ごろ日本に伝えられ、天皇家が庇護したため広まった。日本人の大半は仏教徒であるが、いろんな宗派があって何が何だか分からない。その証拠に日本人の宗教人口は日本人の総人口より多い。
忍者
超人的な能力があることで世界的に有名だが、もとは侍に仕え、情報戦に使われたスパイである。外国での認知度は「ゲイシャ」「サムライ」に次ぐ。『ニンジャ映画の世界』に詳しい。
腹切(切腹)
侍が責任をとって自殺する時に自分の腹を刀で切って死ぬ方法。たいていは介錯といって首を斬ってもらい絶命する。セレモニー的な要素も強く身分の低い者や下衆な犯罪責任には使われない。三島由紀夫は古式に則り割腹自殺した。
太平洋戦争
1941年末日本がハワイ真珠湾の米海軍を奇襲した時から、1945年8月のアメリカによる原爆投下まで続いた、主に日米間を中心にした大戦争。太平洋地区のアジア・オセアニアまで広く戦場になった。日本は米英蘭仏豪印中ソなどほとんどの世界の大国と戦っていたわけで全く馬鹿な行為だったと言わざるを得ない。太平洋戦争に関する映画についてはこちら
ヤクザ
古くからギャンブル、風俗、売春、麻薬など違法品の製造・販売、高利貸し、恐喝など裏稼業をなりわいとしてきた人たち。いわゆるギャングの一種で、世界どこでも同じことをしているわけだが、日本のヤクザには厳しい戒律や独自の思想・哲学があり、腕っぷしが強く、度胸があるだけでなく、義理人情や礼節を知っている者は尊敬される。
ゴジラ
水爆実験で蘇った古代生物が怪物化し、放射能を巻散らしながら現代文明を破壊していくという映画の主人公。日本が誇る有名なキャラクター。一時、空を飛んだり、シェ−をしたり、変な顔の息子が生まれたり、トカゲみたいになってアメリカでタクシーを追っかけたりした。野球選手 でもある。
座頭市
原作は子母沢寛 の超短編小説。勝新太郎の力演も大きいが、話を膨らませた脚本・監督らの想像力、創造力もすばらしい。映画は東南アジアなどでも大ヒットした。北野武監督バージョンの『座頭市』ベネチア国際映画祭銀獅子賞受賞
子連れ狼
アメリカやアジアで『ショーグン・アサシン』として知られる特異な時代劇。子供連れの殺し屋というアイデアが面白い。原作は大傑作マンガ、本当に泣ける。TVでは萬屋錦之介、映画では若山富三郎が主人公を演じた。その後、高橋英樹、田村正和、北大路欣也主演で製作されている。
『キル・ビル』特集
マンガ
日本独自の表現方法で世界のコミックとは別の発展をした。一種の芸術として、テーマ、ストーリー、多彩な表現・ジャンルなど内容的に世界を圧倒しており、「マンガ manga」という日本語は世界で通用している。
柔道
東京オリンピックから正式種目となった日本を代表する格闘技・スポーツ。元は日本古来の武術だがそれを国際的に通用するように洗練させた。技の名や「ippon」「wazaari」などのルール用語も当然日本語そのまま。今は日本より外国のほうが強くそれだけ広まっていることを素直に喜ぶべきなのだろうか。複雑な気分だ。
空手
柔道と同様世界で最も有名な日本のスポーツ、武道。我々の世代だと「極真カラテ」がすぐ連想される。合気道、拳法、黒帯なども外国で通じる。
相撲
ルールが簡単なので子供や外国人でも観戦しやすい日本の国技の武道。力士のファッション・風貌・儀式が特異なので外国人には特に人気?がある。その影響で今は外国人力士の方が強く、10年後の関取は日本人はいなくなるらしい。
国技大相撲から日本人力士が消える
じゃんけん 
手を石(グー)または鋏(チョキ)または紙(パー)のかたちにして、ジャンケンポンの合図で出して勝負する遊び。大人でも順番を決めたりする時にやる。くじ引きやコインのように道具類を使用しないので簡単。

世にもアホなパスティーシュ小説→→→→→
ジャンケン入門
縄文土器(縄文式土器)
縄文時代は紀元前1万年ごろから、紀元前2〜300年ころまでをいう。このころ作られた土器のうち、夏島遺跡(神奈川県)のものは炭素測定法でBC7500年ごろ、福井洞穴(長崎)上黒岩遺跡(愛媛)はBC10000年ごろ、泉福寺遺跡(長崎)からはBC12000年ごろのものと推定される土器が見つかっている。これらは現在発見されている世界最古の土器であり、金属器が発明されるまでは、日本が先進の技術を持っていたとする学者もいる。
陶磁器 
粘土類で形を作り、焼き上げた食器、花器など。磁器は高温で透明性があり、透水性がない。有田焼などが有名。陶器は低温で焼き、やや厚めで透水性がある。色が塗りやすい。益子焼などが有名。もちろん世界各国で同じようなものがあるが、日本の陶磁器はデザイン、質共に世界のトップレベルにある。江戸時代末期に開国してから大量に欧米に輸出されている。かのマリー・アントワネットも収集していた。
漆器
ウルシの樹液を木工品などに塗って仕上げた工芸品。アジアでは古くからあったが、日本に伝わったのは奈良時代で、蒔絵、螺鈿などの技法が発展した。英語でjapan(Jが小文字の一般名詞)といえばこの漆器のことを指す。因みに2000年に北海道大船遺跡から世界最古(約9千年前・縄文時代)の漆の副葬品が出土し、漆の歴史が大きく塗り替えられた。しかしこれは火事で消失してしまった。
折り紙
色とりどりの正方形の紙を折って様々な形に作る遊び。平安時代からあり、室町時代には芸術となって貴族から庶民まで広く行われた。大正時代には今の折り紙の大きさが決められた。「オリガミ」は世界でも通用する日本独特の文化で、外国人に折り鶴を教えるとたいていの人は大喜びしてくれる。外国映画でも『スリーメン&ベビー』『アイ・アム・サム』などに登場。『コン・エアー』ではニコラス・ケイジが「オリガミの本」を読んでいた。
七宝焼
金属などの素地にガラス質の釉薬をつけて焼き上げる工芸品。ヨーロッパ・ペルシアが発祥といわれ、日本には唐から伝わった。現在、質・量とも日本のものが世界最高である。
絹織物
蚕の繭から採取した生糸を原料とする繊維。中国が起源で殷(約4千年前)から貴重品として存在していた。シルクロードを伝ってヨーロッパに伝わったのは紀元前2〜3世紀。日本に伝わったのは3世紀頃なので世界では遅い方であろう。しかし明治以降蚕糸業が発展し、日本の近代化を支える輸出産業となった。日本製品は西陣染めなど染織の技術が高く、今でも世界のトップクラス。
史記 
紀元前97年ごろ完成?した中国の歴史書。編纂した史家司馬遷によると、秦の始皇帝は不老不死の薬があるという東の国の蓬来山に向け徐福を遣わした。徐福は三千人(三百人?)のスタッフを連れて日本に渡ったと伝えられている。和歌山県に徐福の墓が存在するが真偽は不明。
 
マルコポーロの『東方見聞録』では「日本は黄金に富み、家も金でできている云々」の著述があり、当時のイタリアでは「黄金の国ジパング」への憧れが急速に高まった。
アメリカ大陸を発見したコロンブスが目指していたのはこのジパングであるのは旧知の事実。
今日、黄金の家は平泉の中尊寺という説もある。日本は不老不死の薬やら黄金やら宝の山のように思われている。
ちなみに全世界の金を集めてもおよそ50メートルプール一杯分しかないそうだ。貴金属として以外にも、電動率が高く加工しやすいので携帯電話などの電気製品にも多く使われているが、何だかもったいないなあ。

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真珠
世界で最も品質のよい真珠を大量に生産している。養殖、加工とも日本が開発した技術による。先駆者として明治20年代に養殖技術の特許を取った御木本幸吉が有名。真珠王と呼ばれた御木本が明治天皇に「世界中の女の首を、真珠でしめてご覧にいれます」と言った伝説がある。80歳のエジソンと会った時は「ダイヤと真珠だけは作れなかった」と驚嘆したといわれる。
新幹線
時速200キロ以上で走る夢の電車。最初の東海道新幹線は東京オリンピックの開催に合わせて1964年に開業。工事期間はわずか5年というから驚異だが、実は戦争中の東京〜大陸横断「弾丸列車」計画でほとんどの鉄道用地を国が確保していたから実現したのである。それにしてもこの「弾丸列車」、日本と朝鮮半島間に海底トンネルを通し、朝鮮・中国(満州)〜ヨーロッパまで鉄道を敷く計画だった。豪快だ。

「高速で走る専用鉄道」というシステムは日本が先駆けであり、車体の研究実績のみならず、土木技術、線路や動力、騒音・振動防止などのノウハウは世界一であり、台湾やイギリスなどに輸出されている。
青函トンネル
北海道と本州を結ぶ鉄道用海底トンネルで全長53.9キロメートル、最深部で海面から240メートルあり、世界最長・最深の海底トンネルである。

世界第2位のユーロトンネルも日本の掘削機が使われている。何と予定より8ヶ月も早く掘ってしまい、英仏の関係者を驚嘆させた。この辺は『プロジェクトX』に詳しい。
プロジェクトX 挑戦者たち Vol.2友の死を超えて ― 青函トンネル・24年の大工事
プロジェクトX 挑戦者たち Vol.2友の死を超えて ― 青函トンネル・24年の大工事
瀬戸大橋
明石海峡大橋(愛称:パールブリッジ)は神戸と淡路島を結ぶ吊橋で全長3,911メートル、吊橋の規模を示す中央支間長(塔と塔の距離)は、世界一の1,991メートルある。

山川が多い国土を持つ日本は古くからトンネルや橋などを作る技術に長けていた。また台風や地震の多発地帯でもあるので、耐風・耐震技術も進んでいて世界で最高水準にあり、世界中の多くの土木、砂防、護岸建設、また超高層ビルなどの建築物までも支えている。
プロジェクトX 挑戦者たち Vol.16 男たちの不屈のドラマ 瀬戸大橋
日本庭園 
石や草木、池との微妙な組み合わせで「森羅万象を表現する庭」という発想は秀逸だと思う。茶道との関係で「わびさび」という思想と深く結びついているのだろうが、こういうのはなかなか外国人には理解しにくいのではないだろうか。かつて欧米の金持ちは庭を日本風に作る人も多く、当然庭師は日本人を雇うというのも流行であった。僕は、イギリスで、ある貴族が建てた屋敷(今は公園)に行ったことがあった。「日本の庭」というコーナーがあって、びっくりした。なるほど日本風の池や橋、灯篭まで作られていたが、どう見ても中国やベトナムとかタイのような変なデザインのもので苦笑させられた。
歌舞伎
江戸時代初期に生まれた日本の代表的演劇。演技に踊り、台詞を混ぜて演劇の形を成す。義太夫、常磐津、長唄などを伴奏とする。絢爛豪華な衣装、化粧、大道具、独特な舞台セットと、多彩な物語で、長く庶民に親しまれている。「かぶき」とは「並外れたカッコイイ奴」とか「ナウい(死語)奴」という意味がある。もとは出雲阿国(いづものおくに)という女性の男装による念仏踊りが発祥といわれるが、後に男だけが演じる「野郎歌舞伎」に変わり、現在に至る。

平安時代の猿楽(物まねや歌舞、コントのような演芸)と南北朝時代の田楽(豊作を願って田畑で奉納された演芸)など市民の間で流行した芸能がルーツであり、室町時代に観阿弥・世阿弥父子が洗練させ、集大成した演劇。謡曲や笛・鼓などを伴奏として舞い、仮面をつけた主人公らが演じる。古い戦で死んだ亡霊(貴族や武士がほとんど)が現れて物語るという話が多い。幕府や戦国大名が庇護し伝承されて来たが、多くの流派がある。
狂言
能とルーツはほとんど同じだが、猿楽の中の軽い滑稽なものが独立したもので、能の幕間に演じられたコメディである。民衆の生活が題材として使われており、歌舞の面白さ、対話の妙、馬鹿話など、能よりずっと親しみやすい。現在では能とは全く別の芸術的価値を持つ文化遺産として、別に演じられることも多い。和泉元彌野村万斎は狂言師。
浄瑠璃
室町時代に起こった語り物のひとつで、三味線や操り人形と結びついて庶民に広がった。江戸時代元禄年間に竹本義太夫が出て「義太夫節」をひろめ、近松門左衛門を脚本家として迎えてから大きな人気を呼んだ。近松は武士の物語の「時代物」、心中ものなど町人の悲劇を扱った「世話物」で優れた作品を残した。これらは歌舞伎でも上演された。人形浄瑠璃も長く庶民に親しまれたが江戸後期に歌舞伎に押され衰退し文楽座のみの上演となったため、文楽が代名詞となった。
三味線
戦国時代の頃、中国から沖縄(蛇皮線)を経て伝わった弦楽器。猫の皮(犬の皮の物もある)を胴に張り、絹糸で作った3本の弦をバチで叩いて音を出す。浄瑠璃、長唄、民謡や浪花節まで日本の古典的な「唄」の伴奏に用いられる。「津軽三味線」は唯一三味線だけで演奏される独特な物。

箏(そう)ともいう。細長い胴に13本の弦を張り、爪をつけて演奏する弦楽器。元は中国の古い弦楽器である。日本には大和時代末に唐から伝わり、主に雅楽の演奏に使用されていた。日本の箏曲の歴史は室町時代の筑紫流から始まり、以後江戸時代に八橋検校、山田検校らが発展・改良を加え、様々な流派が生まれた。近代になって宮城道雄が作曲した『春の海』は最もポピュラーな箏曲だろう。
雅楽
1200年前から宮廷(皇室)で演奏されてきた。笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、笛や琵琶を使って合奏する。現在でも皇室はもちろん、神社や結婚式場などでも演奏され、現存する合奏音楽としては世界最古ともいわれ、日本が誇る伝統文化である。舞いが伴うものは「舞楽」という。
尺八
4世紀ごろ大陸から伝わった笛。長さが唐の尺度の1尺8寸(約44cm)あったので、尺八という名がついた。古くは雅楽などで使われていたらしい。しかし普化宗という宗教の儀式に使う楽器となって、特別な場所や時期、人々の間で演奏されるものだった。江戸時代中期から虚無僧が日本中に広めたが一般にはほとんど広まらなかった。明治維新以後ようやく庶民が演奏できるようになった。なお、一休さんは尺八の名人だった。
琵琶 
ギター様の楽器。中東が発祥で、中国に伝わったピパが元祖。日本ではもともと雅楽の演奏や、宗教に用いられた。後に平曲(平家物語)など語り物を歌う時の伴奏につかう楽器として発展した。バチで弦をはじくだけでなく叩いたり摩ったりして多彩な表現が可能。僕は『耳無し芳一』しか想像できないのだが…。
マージャン
中国から伝わった室内ゲームで4人の競技者が136の牌(パイ)を用いて行う。なんと1200年前にルーツがあるそうだが、日本に伝わったのは意外と最近で1910(明治43)年とされる。ルールは牌を交換したりして自分の持っている牌を、役という形に揃えることで得点を競い合う。トランプのブリッジに似ているが複雑で奥深い。学生やサラリーマンの愛好者が多く、中には徹夜で行ったり、接待や親睦のためにすることも多い。ギャンブル性が高いので、泣く人も多い。中国人がやっているところもよく映画に登場するがルールなど同じなのでしょうか?
パチンコ
玉を弾いて、セーフ穴に入れると多くの玉が出、玉は数に応じて景品に替えられるというギャンブル性の高い遊技。盤面には350〜400本ほどの釘が打ち込まれており、玉の動きは複雑で、また様々な仕掛けやデザイン(ハイテクが駆使されている)もあって魅力的になっている。昭和初期に日本で生まれたゲームだが、原形はアメリカのコリントゲーム。コイン(1銭銅貨)を使い露天で行われていた子供向けのものだった。戦後になって直径1センチほどの鋼球に変わり、様々な盤面が開発され大人のものになった。パチンコ産業の総売上は日本の産業界を支える大黒柱のひとつとなっている。因みに日本では現金を使った賭けは(競馬競輪などを除けば)禁じられているので、パチンコの玉を直接現金に替えることはできない。「交換所」という不思議なところへ持って行かねばならない。
将棋
元はインドで生まれたゲームで、ヨーロッパでチェスとなり、日本に伝わって将棋となった。平安時代から行われている。チェスや中国・朝鮮の将棋と異なるのは、取った相手の駒を利用できる点。日本的だなあと思う。このルールによって物凄く深い「手」が生まれる。チェスではコンピュータが人間を負かすが、将棋ではコンピュータは名人に歯が立たないそうだ。それはこの再利用のルールがあるから。僕はヘボなので「柿木将棋」にボロクソに負けてしまう。トホホ。何故「持ち駒再利用」になったのか、木村義徳九段が歴史から解いていく名著『持駒使用の謎―日本将棋の起源』に詳しい。
オセロ 
いかにもヨーロッパ的なゲームだが、長谷川五郎氏(日本オセロ連盟会長、名誉十段)の発明。1945年9月に茨城県水戸市で誕生した。囲碁からルールを考案した。「オセロ」と名付けられたのは1968年。名付け親は長谷川五郎氏の父親、英文学者の長谷川四郎博士で、由来はシェークスピアの劇『オセロ』(黒人の王と白人の妻の物語だ)から。世界でもチェスに次ぐ競技人口があるといわれている。なお「オセロ」はメガハウス(旧ツクダオリジナル)の商標である。
書道
筆を使い墨で文字を書く。なんて単純な作業なのだろう。しかし奥深い芸術である。中国から伝わり、平安時代の漢詩の普及とともに広まった。漢字は主に表意文字であるので形や大きさが深い意味を持つ。日本語はそれに加え平仮名、片仮名などの表音文字も豊富なのでよけいにバリエーションが生まれる。「永」という字が基本中の基本である。現在いろんな流派があり多様化している。
華道(花道・生け花)
花を飾る日本の伝統的な技法。四季折々の花々を、美しい器に活け、小さな宇宙を生み出す芸術である。最近ではいろんな素材を取り入れバリエーションが無限となって、外国でも愛好者が多い。元は仏に供えるものだったが、中世に「日本間」が確立し、茶道の隆盛に伴って発展した。
茶道 
様々な形や儀式に則って客にお茶を振舞う芸術、伝統行為。行われる茶室や気候、様々な茶道具・美術品に因んだ審美眼を磨いたり、儒教・仏教に基づく思想・人生訓や「侘び寂び」といった独特の美意識を育むための一種の精神修行としても見られている。考えてみると単にお茶を飲むということだけなのに、こんなに作法やら礼儀やらがくっついて来るなんておかしいね。世界でももちろん食事のマナーは厳しいところはあるが、「お茶」でこれだけのセレモニーをするところはないだろう。茶はもともと坊さんが薬として中国から輸入したもので薬に近い貴重品だった。そういった事情もあるのだろう。それにしてもきちんとして茶を飲むと僕のような無骨な人間でも何となく爽やかな清められた気がするのは不思議だ。

お茶が入りましたよ〜
なんてんさんのサイト。 日本茶、紅茶、コーヒー、中国茶の種類や茶道の愉しみ方、お茶に関すること全般。 また、趣味の読書や懐かしい昭和レトロを紹介しているサイトです。
盆栽
樹木を小鉢に植え、手を加えて育てる日本独自の園芸。小さな鉢の中で大樹の趣きや大自然、小宇宙などを表現する。平安時代から始まり、江戸後期には文人趣味と結びついて大流行した。様々な木や草花、苔などの植物を利用し、石などを配置したり、鉢を工夫したりと手間ひまがかかり、無限のバリエーションがあり、かなり奥深い芸術である。
オリンピック 
東京(1964)、札幌(1970)、長野(1998)。戦後夏冬あわせて3回も開かれている。その都度競技場はもちろんだが、新幹線や高速道路などのインフラが整備される。
ワールドカップ
2002年、韓国と共同開催された。日本も意外と勝ち進み、盛り上がった。ブラジルが優勝した。
水墨画
筆を使い、墨だけで濃淡や滲みなどの技法を使って描く絵。これも中国で古い歴史があるが、日本には鎌倉時代、禅宗の隆盛とともに広まった。初期は仏画が中心であったが、日本でやがて自然の風景や鳥獣、草花なども描かれるようになった。雪舟が代表的な名人である。
法隆寺
聖徳太子が607年に建てたとされる。火災の後670年ごろ再建された建物が世界で最も古い木造建築といわれる。因みに東大寺大仏殿は世界最大の木造建築。
源氏物語 
世界で最も古い長篇小説と言われている。貴族の女性紫式部によって1000年ごろ書かれ、その後の日本文学のみならず、演劇、絵画、工芸などのあらゆる芸術、日本人の思想、美意識、生活文化に大きな影響を与えている。
古事記・日本書紀 
天皇家の成立を描く神話や伝説の集大成で、700年代に作られた、日本最初の史書。古事記の方は荒唐無稽な神話物語で、日本書紀はやや記録的。戦前はこの『記紀』がバイブルであった。
和歌 
大昔から神事や祭り、祝い事、葬式などで庶民に歌われて来たものがルーツ。上記の『記紀』には上代歌謡という古いこれらの歌も記されているが、その時代あたりから五七五七七の形に整えられてきたらしい。「和歌」とは「漢詩」ではなく日本製であるという意味で付けられた。『万葉集』は750年ごろの成立だが当時の人々の暮らしや心情が生々しく描かれていて、面白い。
俳句 
もともとは和歌から派生して俳諧連歌という言葉遊びのようなものだった。「俳句」としたのは明治以後の正岡子規なので、「松尾芭蕉の俳句」というのは本来ない。五七五の文字で表現する詩。季語という季節を表すことばを入れるのがルール。英語でも「haiku」として似たような形式で詩を作るのがあり、結構知名度がある。「川柳」は五七五の形を借り季語なしで批評・滑稽・皮肉などをテーマにしたもの。「咳をしても一人」「墓のうらに廻る」など、形を無視して優れた俳句を残した尾崎放哉という人もいる。
零戦
開発された時、世界で最も速い乗り物だった。それどころか航続距離、小回り、上昇性能などすべての面で他国の航空機の上にあった。それに加え馬鹿でかい機関銃を備えており、当初は無敵の戦闘機だった。まだ布張りの飛行機が普通の時代に金属製の画期的なデザインと先進の技術が取り入れられた。開発チームは平均すると27才くらいだったというから驚く。徹底的に軽くするために骨格に穴を開けるなど、創意工夫の数々はまったく凄い。コンピュータも電卓もない時代に、算盤と計算尺だけで複雑な物理的計算をしているわけで、その努力にも頭が下がる。こうした技術が当時平和に利用されたのなら、本当に日本は凄い国になっていただろう。多くの優秀な人材も失われていったわけで「戦争」はまったく無意味で空しいことである。零戦開発の本は多いが吉村昭の小説が一番面白い。東京では上野の国立科学博物館、靖国神社の遊就館で展示されている。
戦艦武蔵・大和
太平洋戦争下建造された時、世界で最も巨大な船だった。全長263メートル。武蔵が建造された時の話はまたまた吉村昭のノンフィクション小説がおもしろい。日本中のシュロの木が秘密裏に接収されるところから始まる。何故でしょう?ところで、テーマパークで武蔵あるいは大和の実物大模型(本当に航海できる船でもいいが武器類は使えないものにする)が出来たら人が集まると思いませんか?
ジャパニメーション
日本のアニメーションをさす造語で、世界で一般化されている。日本のアニメは、必ずしも子供向けには作られていない。そこがディズニーに代表されるハリウッドアニメと最も区別されるところであろう。世界には大人向けのアニメもたくさんあるが、それらは社会派だったり、うんと難しいSFだったり、ポルノだったり、極端である。ジャパニメーションは娯楽性も高く、テーマもハードで、そんな中庸なところがよいのだろうと、僕は勝手に分析している。しかし、ヒット作があると絵柄もストーリーもキャラも似ているものばかり作られて、今後あっと驚くような作品がどれほど生まれるのか、心配だ。
テレビ
1926年(大正15年)12月25日(この日はまさに大正天皇が崩御し、昭和が始まった日である)、浜松高等工業の高柳健次郎博士がブラウン管による電送・受像に初めて成功。送像側にニポー円盤(機械式)、受像側にブラウン管(電子式)を用い、「イ」の字を送受信した。これは世界初の快挙であったが、事情があって国際特許を取らなかった(この辺の事情は荒俣宏著『テレビ博物誌』に詳しい)。その後高柳は1935年には走査線200本の電子式ブラウン管を完成。今日の「テレビ」の概念を最初に打ち立てたのが高柳健次郎である。(この現物を再現したものも国立科学博物館で展示されている。)幻の東京オリンピック(1940年。世界大戦で中止)ではテレビを使って世界中継の計画まであったといわれている。
テレビ事始―イの字が映った日
ホームビデオ
現在世界で最も普及している家庭用VTRは日本ビクター(当時は松下系)が開発したVHSである。VHSに先行してソニーがベータ(β)を発売していた。操作性も画質もVHSを遥かに凌駕していたのでテレビ・映画業界ではβを使っていた。僕もβを買った。従って家にある、今では手に入れられない作品・番組はβばかりである。しかし、そのβデッキもついに力尽きた。貴重なテープおよそ200本をVHSにコピーするために泣く泣く新しいβデッキを買った。ヨドバシで7万もした(さすがにもう売ってない)。VHSの同等の機能のものは2万円しないのに。う〜〜。以上グチでした…。しかもそのVHSも消えつつあり、今やディスクの時代ですね。ちなみに業務用ビデオテープはβの進化系としてβカム、デジタルβカムとして存在し、現在も業界のスタンダードである。
CD(コンパクトディスク) 
80年代初頭、ソニーが主に開発した。20世紀を代表する指揮者カラヤンと相談してベートーベンの第9がまるまる収録できる74分長のディスクにしたという。
最初はオーディオソフト用の記憶メディアとして普及したが、その後パソコンの普及に伴い、容量の大きさや取り扱いの容易さからフロッピーディクスやMOに変わるメディアとして世界で様々な規格が生まれた。現在はDVDやブルーレイディスクなどに発展しているが、CDはその基本型となった。
MD(ミニディスク)
これもソニー主体で開発。1992年、カセットテープに変わる媒体というコンセプトで開発された。さまざまな録音モードもその後開発されたが、記憶媒体としてCDの普及もあり、全世界ではそれほど広くは扱われていない。
フロッピーディスク
3.5インチのディスクはやっぱりソニーが開発した。ドクター中松が発明しIBMにパテントの一部を売ったという話はあまり信用できないらしい。
インスタント・ラーメン
全世界で年間4億食。富士総合研究所で日本人の大発明一位に選ばれていた。
ヘッドフォン・ステレオ
ソニーの「ウォークマン」が最初だが、本当に売れるのかどうか半信半疑で売り出したそうだ。(ちなみにカセットテープも蘭フィリップス社とソニー主体で開発された)。世界の音楽愛好家にとって「音楽は自宅のステレオで聴く」ものだったが、「どこでも聴けるもの」となったのはこのウォークマンのコンセプトが嚆矢であり、現在のiPodに代表されるミュージックプレイヤーに引き継がれている。
乾電池
1887年(明治20年)、屋井先蔵が世界で最初に発明し商品化した。電池の原理はルネッサンス時代のイタリアですでに発明されて湿電池として存在していたが、現在のような実用的なものは屋井が最初。日清戦争の際、懐中電灯や通信機に採用され、寒冷地でも凍らないことでその威力を発揮し認められた。
カッターナイフ
1956年(昭和31年)、岡田商会の代表者が、割れたガラスの破片と板チョコからヒントを得て、切れなくなった刃を折って捨て、新しい部分を使うナイフを考案した。「折る刃式ナイフ」として発売され、徐々に需要が高まった。その後様々な種類のカッターが生まれ、オフィスや工作以外にもアパレル・建築現場など幅広い分野で使われるようになった。現在、世界中で生産されるカッターナイフのサイズ、折られる刃の角度などはこのオルファ社の標準で作られている。因みに「オルファ」とは「折る刃」という日本語のしゃれ。
オルファ株式会社のサイトには誕生秘話がフラッシュで見ることができます。

オルファはさすがトップブランドで、機能はもちろん、グッドデザイン賞受賞多数のデザインにも注目。
シャワートイレ
洋式トイレはその名の通り欧米から伝わったもので、おしりを洗うという便座も海外では医療用などで実用化されていたが、日本の便器メーカーが家庭用に技術改良して独自のものを作り販売した。日本にやって来た外国人は皆感動するという。今は世界各国に輸出されている。マドンナも絶賛していた。
TOTOが他社に先駆けて販売しており、登録商標「ウォシュレット」が一般名詞化している。拡販が決まった当時(1982年)、大手広告代理店数社の広告戦略をすべて押し退け、コピーライター仲畑貴志による「おしりだって洗ってほしい」がCMのキャッチコピーに採用され成功した話は広告業界で伝説になっている。

暖房便座、温水シャワーは当たり前。乾燥、消臭、蓋の開閉まで自動だったりする。
日本国憲法 
1946年アメリカ合衆国の指導によって成立した。第9条では戦争の放棄が明言されており、世界唯一の憲法として世界に誇れるものである。こういうものこそ世界にどんどん紹介すべきだ。
長寿世界一
2007年7月26日厚生労働省が発表したところによると、平均寿命は
男79.00歳、女85.81歳
で長寿世界一を更新した。

以下は産経新聞の記事。
「日本人の平均寿命は、男性79.00歳、女性85.81歳で過去最高を更新したことが、厚生労働省が26日発表した平成18年「簡易生命表」で分かった。男性の20.6%、女性の43.9%が、90歳まで生きる計算になるという。平成17年はインフルエンザの流行で男女とも平均寿命がわずかに縮まったが、18年は男性が0.44歳、女性が0.29歳延びた。男女差は6.81歳で、前年より0.15歳縮まった。
厚労省が集めた世界各国・地域のデータと比べると、女性は昭和60年から22年連続の長寿世界一を維持。2位の香港(84.6歳)、ともに3位のスイス、スペイン(83.9歳)を大きく引き離している。男性は17年は4位だったが、18年はアイスランド(79.4歳)に次いで2位で、香港(78.8歳)、スイス(78.7歳)を抜き返した。
 寿命を延ばす要因として、がん、心疾患、脳血管疾患の3大死因の改善が寄与していた。男女ともに3大疾患が死因の半数以上を占めており、仮にこれらでの死亡がなくなれば、男性で8.31歳、女性で7.20歳、いまよりも寿命が延びる計算という。  厚労省は「平均寿命が延びる傾向は続いている。3大疾患の克服が大きく寄与することになる」としている。」

世界でも有数の医学・保健科学の技術の高さに加え日本中が健康志向にあることも理由のひとつだろう。 乳幼児の死亡率が低いことも誇れる。

この日本には今、戦争も侵略も無い。革命やクーデターもテロも無い。飢餓や破滅的な伝性病、宗教・民族間の紛争も無い。一部の独裁者による圧政や統制や虐殺も無い。犯罪発生率も他国よりはまだまだ低い。世界に本当に誇れる自由と平和と安全の国
…こんな世界から羨ましがられるほどの素晴らしい国で年間3万人もの自殺者がいる。何故だろう!?切腹という責任を取る自殺の伝統(現職大臣が自殺するとは実に情けない)、心中という風習(いつも巻き込まれて命を落とす子供たちの人格を無視するとは何たる愚挙)。加えて親が子を、子が親を、兄弟を殺す事件が普通に起こる現代。このままでは今後の日本はもっと悲惨な状況になるのは間違いない。
自殺者、交通事故死者、尊属殺人、地震などの天災による死者がいなければもう圧倒的に世界一の長寿国になるはずだ!どうかお願いします。何でも「人命最優先」ですよ。そして僕ら日本人、もっともっと希望と誇りを持ってがんばりましょう!

上記いろいろ「無い」と書いたが、もちろん、今なお原爆など先の戦争の後遺症で苦しむ人、無差別テロ、公害や薬害の被害者、安保紛争や左翼や宗教団体によるテロ、自衛隊の海外派遣、その他犯罪被害者の方がたなども無視はできません。あくまでも「他国と比べれば少ない」と考えてください。
今後は医療・年金の問題も深刻です。
世界で最も平均寿命が低いジンバブエはなんと36歳。白人の圧政、飢餓、民族紛争、極端なインフレによる経済破綻、そしてエイズ感染者が国民の3割いるといわれる。日本が何年もかけて築き上げた「長寿のシステム」をジンバブエのような国にもっと「輸出」すべきです。そうすれば日本は真に世界から尊敬される国になるでしょう。


昔は人生50年と言われた。今還暦60歳なんて世界一長生きの日本人にとっては人生の通過点に過ぎませんね!
因みに小津安二郎監督は「還暦」の誕生日に亡くなった。…律儀な人である。
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