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海外で受賞・配給された作品・人 (パート2)

世界4大映画祭(カンヌ、ベネチア、ベルリン、モスクワ)、米アカデミー賞で受賞した作品/人など。(パート2)
作品に関しては監督名、個人賞に関しては個人名。西暦は受賞年。
パート1はこちらへ
『HANA−BI』1997
北野武監督 
ベネチア映画祭金獅子賞

この年の映画界はキタノ一色だった記憶があるが、これまでの北野作品の「総仕上げ」作品のような印象があった。静と動の対比、間の取り方、コメディセンス、小道具の使い方など、よく見れば細かい描写が確かに秀逸!

 『HANA−BI』
『座頭市』 2003
北野武監督 
ベネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)受賞

独特の暴力表現や静謐な青を多用した映像イメージ(キタノブルーと呼ばれる)は世界的な評価を得ている。その他フランスの専門的な映画批評誌『カイエ・デュ・シネマ』誌では北野武が表紙を飾った特集が組まれた。ヨーロッパには『キタニスト』と呼ばれる熱烈なファンがいる。ビートたけしは『戦場のメリークリスマス』など役者としても評価されている。

 
『座頭市』
北野武 2007
監督 
ベネチア映画祭にて北野の作品名『監督・ばんざい!』を使った賞が創設され、北野が第一回の受賞。監督・ばんざい!賞は「現役で、将来にわたって活躍が期待される映画監督」を対象としている。2008年、モスクワ映画祭で特別功労賞を受賞(新藤兼人以来2人目)。
浅野忠信 2003
 
日・タイ合作『地球で最後のふたり』ペンエーグ・ラッタナルアーン監督。ベネチア国際映画祭コントロコレンテ部門男優賞受賞。

主役ジンギスカンを演じた『モンゴル』はアカデミー賞外国語映画賞にノミネート。北野武『座頭市』でも好演。2014年には主演した『私の男』でモスクワ映画祭最優秀主演男優賞を受賞している。
本多猪四郎監督
ゴジラシリーズ、『モスラ 』など怪獣映画を中心に広く知られている。
晩年は助監督時代からの親友黒澤明の映画『影武者』『乱』『夢』『八月の狂詩曲』『まあだだよ』などで演出補佐という特別なポジションに招かれて活躍した。
『夢』に出演したマーチン・スコセッシが大ファンだった。

Akira Kurosawa's Dreams -crows
 Akira Kurosawa's Dreams -crows

円谷英二特撮監督
ゴジラ
シリーズ、『モスラ』など世界的に知られる怪獣映画の大家。カメラマン出身で古くからさまざまな特撮技術を開発した。戦前の日独合作映画『新しき土』では、日本で始めてスクリーンプロセスの技術を使用し、アーノルド・ファンク監督を唸らせたという。

テレビ番組『ウルトラQ』、『ウルトラマン』(監修)などでもこのジャンルで先駆者であった。

 ウルトラQがいっぱいコレクション
『泥の河』1981
小栗康平監督
モスクワ映画祭銀賞
アカデミー賞外国語映画賞ノミネート
浦山桐郎に弟子入り、篠田正浩、山本迪夫、大林宣彦などの助監督を務めた小栗康平の監督デビュー作!当時あまりにも基本にしっかりとした手法に逆に新鮮さを覚えたものだった。加賀まり子の美しさも特筆。
『死の棘』1990
小栗康平監督
カンヌ映画祭審査員特別賞・国際批評家連盟賞

島尾敏雄原作の作品。夫の浮気が原因で家庭が崩壊していく様を描く。「正統派」の小栗が一転して「変化球」を投げたような作品で、凝った構図や一見変わった役者(松坂慶子、岸部一徳の熱演。間違いなく二人のベストアクト!)の演技には最初面食らったが、ぐいぐいと人を惹きつける力があって唸らされた。
『伽椰子のために』1984
小栗康平監督
ジョルジュ・サドゥール賞受賞(日本人初)。

ジョルジュ・サドゥールは著書『世界映画全史(映画評論のバイブル)』などで知られるフランスの有名な映画評論家。在日朝鮮人問題を扱った李恢成の小説『伽椰子のために』が原作。転形劇場の故・太田省吾が脚色した。
原作
伽椰子のために
『眠る男』1996
小栗康平監督
ベルリン国際映画祭では芸術映画連盟賞
モントリオール世界映画祭審査員特別大賞受賞)。

意識不明となって延々と眠る男を巡る物語で、人口200万人到達を記念して、群馬県(監督の出身県)が地方自治体としては初めて製作(全額出資)した劇映画。もちろん群馬県でロケが行われ、役所広司、韓国のスター安聖基、インドネシアのスター、クリスティン・ハキムが主演した。
眠る男
『The Man Who Skied Down Everest』 1975
アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞

プロスキーヤー三浦雄一郎のエベレスト滑降を撮影した石原プロ製作による記録映画。アメリカで再編集されて公開された。これもソフト化されていない。因みに三浦雄一郎は後に「世界最高齢でエベレスト登頂をし」ギネスブックに載った。
エベレストを滑った男―冒険に生きる (ちくまプリマーブックス) 『親鸞 白い道』1987
三國連太郎監督 
カンヌ映画祭審査員特別賞

親鸞の研究でも知られる三國は原作、脚本、企画、製作を手がけている。
親鸞 白い道
小津安二郎監督
生誕90年(没後30年)を記念して松竹が作った『小津と語る』1993というドキュメンタリー映画には世界の名だたる映画作家が出演し、小津の映画について話をしている。出演はスタンリー・クワン、アキ・ガウリスキ、リンゼイ・アンダーソン、ポール・シュレーダー、フレール・ドニ、ヴィム・ベンダース、ホウ・シャオシェン。それぞれ小津映画の素晴らしさ、想いを語っていて面白い。ヴェンダースは『東京画』の撮影のとき、厚田カメラマンから小津愛用の徳利をもらったそうで、それをオフィスに宝物として飾っていた。
小津と語る 僕は1995年ロンドンに遊びに行った時、たまたまBBCテレビで映画生誕百周年を記念して『東京物語』を放送していたのを見たが、この時ほど日本人であることを誇りに思ったことはなかった。
小津の映画は『東京物語』が1958年にロンドン国際映画祭でサザーランド賞を受賞し評価されてから世界で注目されるようになった。

 『東京物語』
残念ながら小津安二郎監督はアカデミー賞も4大映画祭などの晴れ晴れしい受賞歴はない。
当時日本の映画界はあまりにも時代劇にこだわり過ぎ、現代劇を国際映画祭に出展しなかったという愚かな方針だったから。そのために小津・成瀬巳喜男木下恵介らが無視されたのは許しがたいことである。が、ともあれ優れた映画は結局いつかは評価される。小津が世界の映画人・ファンから最も尊敬されている映画作家であることは間違い無い。
ファンは高橋治の『絢爛たる影絵』は必読!
小津安二郎監督の作品は淡々とした映像の中に静かにいろいろな葛藤が生まれては消えていく。そのテーマは普遍的な「家族愛」。だから国や民族や宗教や貧富を問わず世界の人々の心を捉えることができる理由であろうが、これは生半可なことで表現できることではない。世界広しといえど映画作家にそのような作風で世界中の人を魅了できる人が何人いるだろう?(その小津監督本人は生涯独身で、老いた母と長く二人暮らしであったことはよく知られている)
『父ありき』の父子が渓流釣りをするシーンで、やがて別れ別れになる父子の心の乱れによって、二人の「投げ」のタイミングが微妙にずれていくというカットは、涙なくして見られない。
吉田喜重監督はじめ世界中の映画監督が嘆息した演出(淡々とした笠智衆の演技!)
 A scene from There Was A Father (1942)
『ニッポン国古屋敷村』
小川紳介監督
1982
ベルリン映画祭国際映画批評家賞

ドイツのレギーナ・ウルバー監督は小川紳介の『1000年刻みの日時計 牧野村物語』の撮影を追ったドキュメンタリー『ハレとケ』を撮っている。
「読本」ニッポン国古屋敷村 (1984年) 『ビザと美徳』1997
クリス・タシマ(日系人)監督
アカデミ−賞短編(実写)賞受賞。日本のシンドラー杉原千畝の物語。クリス・タシマは俳優としても活躍している。
 
『公式命令9066 日本人強制収容所』1985
スティーブン・オカザキ(日系人)監督 
アカデミ−賞長編ドキュメンタリー賞(長編)ノミネート
公式命令9066 日本人強制収容 『収容所の長い日々 日系人と結婚した白人女性』1990
スティーブン・オカザキ監督 
アカデミ−賞短編ドキュメンタリー賞受賞
 
『マッシュルーム・クラブ The Mushroom Club』2005
スティーブン・オカザキ監督 
アカデミ−賞短編ドキュメンタリー賞ノミネート

「マッシュルーム」とはきのこ雲=原爆のこと。オカザキは『はだしのゲン』の作者・中沢啓治らを訪ね、ヒロシマで起きた惨事を告発する。
スティーブン・オカザキ監督は「原爆」をめぐる作品の製作に当たって、今なおアメリカでさまざまな嫌がらせを受けているそうだ。だが創作意欲は衰えることなくさらに『ヒロシマナガサキ』を撮った。まったく頭が下がります。
『サヨナラ』1958
ナンシー梅木 アカデミー賞助演女優賞受賞

映画の詳細は「日本が主役編」で。
『ラスト・エンペラー』1988
坂本龍一 
アカデミー賞オリジナル作曲賞

共同製作のデビッド・バーン、スー・ソンとともに受賞した。


『シェルタリング・スカイ』
1990ではゴールデングローブ賞などを受賞。
『ドラキュラ』1993
石岡瑛子
アカデミー衣裳デザイン賞

コッポラ監督作品でブラム・ストーカーの原作を忠実に映画化した。ゲイリー・オールドマン、ウィノナ・ライダー、アンソニー・ホプキンス、キアヌ・リーヴスと出演陣も豪華。
『砲艦サンパブロ』1966
マコ・イワマツ
アカデミ−助演男優ノミネート

この時の受賞は『恋人よ帰れ!わが胸に』のウォルター・マッソーだった。それにしても彼以後、渡辺謙まで日本人俳優はアカデミー賞とは縁がなかったことを考えると、彼の偉大さが分かる。しかも彼の本格的映画デビュー作だったのだ!列強が支配する上海が舞台で、日本人も少し登場するが、マコは中国人の船員を演じていた。僕はこの映画が大好きで(暗い…)、五回ぐらい見ているが、マコが死ぬシーンはショッキングで何度見ても泣いてしまう。マックイーンはじめ出演陣も豪華で名演。ロバート・ワイズ監督はどうしてもミュージカルやSFで注目を浴びるが、こういった骨太の作品でも素晴らしい業績を残している。未見の人はぜひ見て欲しい。
『ラスト・サムライ』2004
渡辺謙 
アカデミ−助演男優ノミネート。

マコ・イワマツ以来の快挙。
『華の愛−遊園驚夢(ゆうえんきょうむ)』2001
宮沢りえ モスクワ映画祭主演女優賞

映画はいにしえの水の都、蘇州を舞台に滅びゆく貴族文化と押し寄せる時代の波に翻弄されるふたりの女性の絆を描いた物語で、ジョイ・ウォン、ダニエル・ウーらが共演、ヨン・ファン監督による香港映画。モスクワ国際映画祭では国際批評家連盟賞を受賞した。
華の愛 遊園驚夢
『萌の朱雀』1997
河瀬直美(一時仙頭直美) 
カンヌ映画祭カメラドール(新人映画監督賞)

恐ろしく退屈な映画だと思うが…。
『殯(もがり)の森』 日仏合作 2007
河瀬直美監督 
カンヌ国際映画祭グランプリ受賞

第60回カンヌ国際映画祭で久々の快挙!
『手をつなぐ子ら』1965
羽仁進監督 
モスクワ映画祭審査員特別賞

知的障害をもつ児童たちを教育する現場を描く感動作。田村一二原作で伊丹万作脚本で稲垣浩が一度映画化をしている。
手をつなぐ子ら (北大路選書) 『MISHIMA』1985
カンヌ映画祭芸術効果賞

緒形拳主演。
作家三島由紀夫の生涯を描くハリウッド作品。
『無能の人』 1991
竹中直人監督 

ベネチア映画祭国際映画批評家連盟賞

僕の大好きなつげ義春の漫画が原作。川原で石を売る落ちこぼれた男が主人公で、もともと映画マニアの竹中は自ら主演しながらも堂々たる演出ぶりを見せた。
『EUREKA(ユリイカ)』 2000
青山真治監督 
カンヌ映画祭国際批評家連盟賞、エキュメニック(世界キリスト教賞:人権問題に関わる優れた作品に与えられるキリスト教団体からの賞)賞受賞

…お願いだからバスを降りて話を展開してくれえ。
『M/OTHER』 1999
諏訪敦彦(すわのぶひろ)
カンヌ映画祭国際批評家連盟賞

子供を預かることになった自由な同棲生活を送るカップルの揺れ動く心情を、即興的演技で描いたドラマ。三浦友和主演。諏訪敦彦はプロデューサーやテレビドキュメンタリー作家としても活躍。現在東京造形大学の学長でもある。
M/OTHER 『NAGISA』 2001
小沼勝監督 
ベルリン映画祭児童映画部門グランプリ

12歳の少女が体験したひと夏の出来事を描く。原作は『六三四の剣』『龍-RON-』で知られる漫画家村上もとかの漫画。監督は日活映画(にっかつ時代も)で活躍したベテラン。現在もVシネマ『雀鬼』シリーズなどで活躍。
『千と千尋の神隠し』2001
宮崎駿監督 
ベルリン映画祭金熊賞!アニメで初のグランプリという快挙!
2002ニューヨーク映画批評家協会最優秀アニメ賞、ボストン映画批評家協会監督特別賞、ロサンゼルス映画批評家協会アニメ賞、全米映画批評会議アニメ賞。米アカデミー賞長篇アニメ賞受賞。

日本映画では何と『 宮本武蔵 』1955以来です!受賞式の一番最初に発表された賞で、キャメロン・ディアスが発表してました。イラク戦争中ということもあって授賞式には監督はじめ誰も出席していなかったのが残念。なお、同年3月28日から全米でおよそ800館で上映された。
『ハウルの動く城』2004
宮崎駿監督 
アカデミー賞 2005年長編アニメ賞ノミネート。

ベネチア国際映画祭オゼッラ・ドゥオロ賞(スタジオジブリに対して)、このほかニューヨーク批評家協会賞 アニメーション賞、ロサンゼルス批評家協会賞音楽賞(久石譲)受賞。
『ジャングル大帝』1967
ベネチア映画祭サンマルコ銀獅子賞受賞

もちろん手塚治虫原作。山本暎一監督。山本は虫プロ創設時から手塚の右腕としてテレビ『ジャングル大帝』『鉄腕アトム』シリーズや劇場用アニメの脚本・演出に関わった。
冨田勲が音楽を担当。
ジャングル大帝【劇場版】 宮崎駿監督

2005年、ベネチア国際映画祭で栄誉金獅子賞受賞、2014年、アカデミー賞名誉賞受賞
アカデミー名誉受賞は1990年の黒澤明以来の大快挙!
また、宮崎最後の長編アニメといわれる『風立ちぬ』は アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされている。
『六月の蛇』 2002
塚本晋也監督
ベネチア映画祭コントロ・コレンテ部門 審査員特別賞受賞

コントロ・コレンテ(アップストリーム)賞は2002年に新設された部門で本選とは審査員などが別。見知らぬ男からの脅迫をきっかけに、秘めた欲望を露わにしていく人妻の姿を描くエロティック・サスペンス。コラムニストの神足裕司が主演し、いい味を出している。
六月の蛇 『KOTOKO』2011
ベネチア映画祭オリゾンティ賞

塚本晋也監督がシンガーソングライターのCoccoを主演にひたむきに生きる女性の姿を描く作品。オリゾンティ賞は映画の新潮流を紹介する部門で、『KOTOKO』はその部門のグランプリを獲得している。
『小さいおうち』2014
山田洋次監督作。黒木華 
ベルリン映画祭最優秀主演女優賞(銀熊賞)受賞。
昭和初期から戦時の日本を舞台に元女中が奉公先の奥さんの密やかな不倫を回想するといった物語。『舟を編む』で好演していた黒木華には何となく注目をしていたが、「本物」だった。これからが楽しみな女優だ。

『たそがれ清兵衛』2003
山田洋次監督 
アカデミー賞外国語映画賞ノミネート

ノミネートは1981年の小栗康平監督『泥の河』以来久々。藤沢周平原作で山田監督が初めて取り組んだ本格的な時代劇で、細やかな心理描写と小道具などディテールにこだわった美術、撮影はさすがの一言!真田広之宮沢りえが主演だが、前衛舞踏家の田中泯がまた素晴らしい演技を見せた。音楽は冨田勲
『頭山(あたまやま)』MT. HEAD 2002
山村浩二監督
アカデミー賞短編アニメ部門でノミネートされ注目を集めた。平成14年度(第6回)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門・優秀賞、オランダ・アニメーション映画祭審査員特別賞授賞などの他、オタワ、広島などの国際アニメフェスで招待上映されている。
さくらんぼを食べた男の頭から桜の木が生えて来るという、有名な落語に題材を取った10分の子ども向けの作品。とても素朴な感じの絵柄で好感が持てる。
ニュー・アニメーション・アニメーションシリーズ 山村浩二作品集 『blue』2002
安藤尋監督作。市川実日子 
モスクワ映画祭主演女優賞受賞

宮沢りえに続き、日本人女優が2年連続して受賞する結果となった。この映画、原作の漫画家魚喃キリコが新潟出身で、2001年の夏に新潟市などでロケが行われた。僕が教えていた専門学校の学生も数人がエキストラで出演している。
『誰も知らない』2004
是枝裕和監督 
主演の柳楽優弥がカンヌ映画祭最優秀男優賞を史上最年少(14歳)で受賞した。もちろん日本人としても初受賞である。今後の活躍を期待したい。
『そして父になる』2013
是枝裕和監督
カンヌ映画祭審査員賞受賞。ベルリン映画祭エキュメニカル賞特別表彰も受賞。赤ちゃんを取り違え、6年間育ててしまった2組の家族を描く感動の一作。福山雅治ばかり注目を浴びがちだが、実はこの映画最高の演技を見せているのはリリー・フランキーだ。スピルバーグが率いるドリームワークスによるハリウッドリメイクも進行中。
『ホテル ビーナス』2004
タカハタ秀太監督 チョナンカンこと草g剛が得意な韓国語で演じる。
モスクワ映画祭パースペクティブ・コンペティション部門最優秀作品賞
『硫黄島からの手紙』
アカデミー賞作品賞・監督賞・脚本賞(アイリス・ヤマシタ)ノミネート。音響編集賞受賞。
バベル
菊地凛子 
アカデミー賞助演女優賞ノミネート。このほかゴールデン・グローブ助演女優賞、放送映画批評家協会賞助演女優賞にもノミネートされた。
『もしも昨日が選べたら』
辻一弘
(ビル・コルソ共同)アカデミー賞メイクアップ賞ノミネート。
『長い散歩』
俳優奥田瑛二の監督第3作『長い散歩』が第30回モントリオール映画祭でグランプリを獲得。批評家賞、エキュメニック賞も受賞した。

公式サイト http://www.eiga.com/official/nagaisanpo/
奥田瑛二のブログ「瑛二独断」 http://eijidokudan.blogzine.jp/
『選挙 CAMPAIGN』2007
想田和弘監督
2007年ベルリン映画祭の招待作品。賞を受賞したわけではないが、日本の選挙風景(川崎市議会議員補欠選挙)を描いたこのドキュメンタリーはもの凄い反響を呼んだ。日本人には当たり前の選挙は外国では相当奇異に映る。監督の着眼点に大感心です。
想田和弘監督は短編映画『ザ・フリッカー』で1997年べネチア国際映画祭銀獅子賞にノミネートされた。
公式サイトは以下。
http://www.laboratoryx.us/campaignjp/
『愛の予感』2007
小林政広監督・脚本
第60回ロカルノ国際映画祭で最高賞である金豹賞グランプリ。CICA賞(国際芸術映画評議連盟賞)、ヤング審査員賞、ダニエル・シュミット賞も同時受賞、4冠を達成した。日本映画の金豹賞グランプリ受賞は、実相寺昭雄監督の『無常』以来37年ぶり。
公式サイトは以下
http://www.ainoyokan.com/
『絵の中のぼくの村 Village of Dreams』1996
東陽一監督
ベルリン映画祭金熊賞銀熊賞受賞。
絵本作家・田島征三の自伝的エッセイを映画化。
絵の中のぼくの村
『パーク・アンド・ラブホテル』2007
熊坂出監督
第58回ベルリン国際映画祭最優秀新人作品賞(出品部門を問わず優れた長編デビュー作に贈られる賞で、2006年に新設。日本人の受賞は初。)

『パーク・アンド・ラブホテル』はフォーラム部門に出品され、ラブホテルの屋上に作られた公園に集まる孤独な人々の交流を描く。りりィ、ちはるが主演。 公式サイトは以下
公式サイト
『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』2007
若松孝二監督
第58回ベルリン映画祭最優秀アジア監督賞、国際芸術映画評論連盟賞受賞。

若松孝二が企画・製作も担当。かつて1965年に日本映画連盟が『兵隊やくざ』など2作を予選に出したが落選、しかし、日本映画を上映したかった映画祭サイドはピンク映画である『壁の中の秘事』(若松孝二監督作品)を選出し上映したところ、日本映画連盟や日本の評論家が「国辱」と問題視するなど騒ぎとなった。因縁の映画祭で若松監督がやっと評価を得た!
公式サイト

若松監督は自宅兼事務所を抵当に入れ製作費を捻出、自らの山荘をあさま山荘に見立て破壊してまで撮影を敢行。映画に対する情熱・執念には頭が下がります。
『おくりびと(英題:Departures)』2008
滝田洋二郎監督
第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞

外国語映画賞は1951年・黒澤明『羅生門』、1954年・衣笠貞之助『地獄門』、1955年・稲垣浩『宮本武蔵』と受賞しているがすべて名誉賞扱い(しかも全部時代劇)だったのでこれは大変な快挙!2008年夏には第32回モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞など海外でも高く評価されている。主演の本木雅弘、広末涼子もいいが久しぶりに見た峰岸徹がよかったのだがこの映画の公開の最中に本当に死んでしまったのが残念。公式サイトは以下
公式サイト
『つみきのいえ(仏題:La Maison en Petits Cubes)』2007
加藤久仁生監督
第81回アカデミー賞短編アニメーション賞受賞

こちらもアヌシー国際アニメーション映画祭で短編部門の最高賞のクリスタル賞を受賞するなど高い評価を得ていた作品。監督は『ALWAYS 三丁目の夕日』の映像製作会社ロボットの社員で、アカデミー賞受賞式のスピーチで「ドモアリガトミスターロボット」とスピーチして会場が大いに湧いた。
公式サイト
寺島しのぶ 2010
若松孝二監督の映画『キャタピラー』で、第60回ベルリン国際映画祭・最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞。左幸子田中絹代に次ぎ、35年ぶりの快挙!因みに僕は彼女に会ったことがある。1983年のことだが、東京のスーパーで新人研修中、お客様の荷物を駐車場まで運ぶことになったのだが、そのお客が何と藤純子(富司純子)で「わ〜本物の藤純子だ!」と見とれながら車までお供した。その時、一緒だったのがまだ小学生だった「しのぶちゃん」だった。まさかこんな大物女優になるとは!
公式サイト
山田洋次
第60回ベルリン国際映画祭の閉幕作品として山田洋次監督の最新作『おとうと』が上映され、山田監督は特別功労賞「ベルリナーレ・カメラ」を受賞。因みに僕は山田監督とも会ったことがある。松竹本社のエレベーターで偶然一緒になっただけだけど。
『ファースト・スクワッド』
2009
芦野芳晴監督
モスクワ映画祭コメルサント賞(特別賞)受賞。日本のアニメ制作会社スタジオ4℃とロシアの制作会社との合作による長編アニメ。第2次世界大戦中のヨーロッパを舞台に超能力を持つ少女を描く戦争SFアニメ。
『ダム・キーパー』
2015年のアカデミー賞短編映画賞にノミネート。堤大介・ロバート・コンドウ共同監督、堤大介は東京生まれ。米国ピクサースタジオなどでアニメ制作を手がけている。ロバート・コンドウは日系人で、堤と同じくピクサーで働いていた。なんとモンスターズ・ユニバーシティ』の仕事をしながら二人でコツコツとこの作品を自主製作していたそうだ。
短編映画はDVDソフトにはなり難いようで観ることができない。代わりに二人がアートディレクターなどで関わったこれで
→→→→→
『回路』2001
黒沢清監督。
カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞受賞

役所広司、加藤晴彦、麻生久美子、小雪らが出演。インターネットを通じて広がる恐怖を描くホラーで、『CURE』とともに黒沢の代表作のひとつ。ハリウッドでリメイクされ『Pulse』となった。
『独立少年合唱団』 2000
緒方明監督 
ベルリン映画祭アルフレート・バウアー賞(新人監督賞)受賞

1970年代の全寮制中学を舞台に、合唱に情熱を燃やす少年たちを描く青春ドラマでWOWOWの製作。伊藤淳史、香川照之國村隼岡本喜八らが出演している。緒方はテレビのドキュメンタリー畑出身で「40歳の新人」だった。
独立少年合唱団
『トウキョウソナタ』
2008
黒沢清監督
カンヌ映画祭ある視点部門審査員賞受賞。日本・オランダ・香港の合作。香川照之役所広司という国際的に知られる男優陣はもちろんだが小泉今日子が素晴らしい演技を見せてくれる。
『岸辺の旅』
2015
黒沢清監督
カンヌ映画祭ある視点部門監督賞受賞。ず〜っと「もうひとりのクロサワ」などと評されていた黒沢清監督だが、ようやく本当に正当に国際的な評価を受けるようになった!
『Oh Lucy!』
2014
平柳敦子監督
日本・シンガポール・アメリカ合作による短編。カンヌ映画祭シネフォンダシオン第2位受賞。シネフォンダシオンは若手の映画作家を紹介する部門で、学生達が選ぶ賞。中年のOLが英会話を学ぶうちに自己の解放に目覚めるというストーリー。監督は演劇を学ぶため渡米、以来在米国やシンガポールを中心に活動している女性。主演は桃井かおりで、監督自ら出演交渉を行ったそうだ。

『ヘヴンズストーリー』
2011
瀬々敬久監督
ベルリン映画祭国際批評家連盟賞受賞。家族や恋人などを殺人事件に巻き込まれて失った人々の人生をオムニバスで描く。撮影期間約1年、上映時間およそ4時間38分にも及ぶ社会派大作。

『愛のむきだし』
2009
園子温監督
ベルリン映画祭国際批評家連盟賞・カリガリ賞を同時受賞。カリガリ賞は斬新な作品に贈られる特別賞。実話を元に、盗撮に溺れる青年と新興宗教に洗脳される女を核に究極の愛を描く、上映時間4時間に及ぶ大作。
『ヒミズ』
2011
園子温監督
主演の染谷将太、二階堂ふみの二人がベネチア映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞受賞。マルチェロ・マストロヤンニ賞は最優秀新人俳優に贈られる賞で、二人一緒の受賞は極めて異例。二人以外の傍役俳優陣も完璧な演技を見せてくれる。原作は古谷実の漫画『ヒミズ』。
『私の男』
2014
熊切和嘉監督
モスクワ映画祭金賞(最優秀作品)、主演男優賞・浅野忠信。原作は桜庭一樹による直木賞受賞作。
『さよなら渓谷』
2013
大森立嗣監督
モスクワ映画祭審査員特別賞。監督は『キルビル』に出演していた麿赤兒の息子で、弟は『殺し屋1』の俳優・大森南朋(出演もしている)。殺された幼児と犯人をめぐる謎を描くサスペンスドラマ。吉田修一原作。
『パレード』
2010
行定勲監督
ベルリン映画祭国際批評家連盟賞受賞。ルームシェアで共同生活を行う5人の若者らが次第に複雑な関係に陥り…。これも吉田修一原作のベストセラーを映画化。
『先祖になる』
2013
池谷薫監督
ベルリン映画祭エキュメニカル賞(特別表彰)受賞。エキュメニカル賞はキリスト教団体が人道的かつ道徳的社会的に意義の高い作品を選出して表彰するもの。映画は陸前高田市で農業を営む老人が家族や家を震災で失った悲しみを乗り越え、再生していく姿を描いたドキュメンタリー。監督の池谷薫は立教大学現代心理学部映像身体学科の教授で『延安の娘』『蟻の兵隊』など骨太な作品で知られる。
『かぐや姫の物語』
2015
高畑勲監督
アカデミー賞長編アニメーション賞ノミネート。残念ながら賞は『ベイマックス』に取られたが、改めてジブリにもう一人の天才監督がいることを国際的に知らしめた。高畑勲は2015年にフランス芸術文化勲章オフィシエを授かっている。
『グレートラビット』
2012
和田淳監督
ベルリン映画祭銀熊賞(短編部門映画賞)。和田淳はフランスの映画会社の要請で監督・脚本・編集・声・アニメーションとほぼ一人で作り上げた。シャープペンで描くという独特のキャラと作風は一目見て忘れられない強烈な印象を残す。
『グレートラビット』は収録されてないが→→→→→→
日本の技術に対しては

キャノン1972
向井二郎、広瀬隆昌 アカデミ−賞科学技術賞(クラスIII)受賞 映画撮影用マクロ・ズーム・レンズの開発に。

キャノン1975
鈴川博(米人スタッフも多数) アカデミ−賞科学技術賞(クラスIII)受賞 映画撮影用超高速レンズの設計と開発に。

シネファイ・インターナショナル1978
アカデミ−賞科学技術賞(技術業績賞)受賞  関口喜一 ドライブインシアター用シネファイ・オーディオ・ラジオ・サウンド・システムの開発に。

富士フィルム1981
アカデミ−賞科学技術賞(アカデミー功績賞) 高感度フィルムA250が受賞。

パナビジョン1990
宮城島卓夫(日系人) アカデミ−賞科学技術賞(技術業績賞)受賞
宮城島は2004年にはさらに
ゴードン・E・ソーヤー賞受賞(科学技術賞の名誉賞) パナビジョン社の創設メンバーとして映画用レンズの開発に 半世紀にわたり貢献した功績に対して。

ニコン2001
藤江大二郎 アカデミ−賞科学技術賞受賞 65/35 マルチフォーマットオプチカルプリンター開発に対して
 
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