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日本史(外交史概略)T 原始・古代の日本
日本が他の国に著述された最初は秦の始皇帝の時代(紀元前3世紀ごろ)に司馬遷によって書かれた『史記』。ここに「徐市徐福)という男が”海中、東方の三神山に不老不死の仙人が住み、霊薬がある。”と始皇帝に告げ、始皇帝の命を受けて財宝と共に数千人を従えて秦から東方に探しに向かったが帰らなかった」とある。この三つの神山があるのが日本ではないかと考えられている。しかしこれは伝説の域を越えていない。
その後、1世紀ごろの中国『漢書・地理誌』には「楽浪海中に倭人あり云々」とある。これによれば日本は100あまりの小国に分かれ、自国の政治的立場を有利にするため競って漢の楽浪郡(朝鮮半島)に朝貢していたという著述がある。
また『後漢書・東夷伝』には「紀元57年に倭国の奴国の王が後漢に貢物を送り金印を授かった」と書かれており、日中間に交流があったことが述べられている。
その後は3世紀ごろに『魏書・東夷伝(魏志倭人伝)』にはより詳しく日本が書かれ、邪馬台国、卑弥呼などについてと、その後の日本の情勢の記述がある。曰く、「日本人の男はは皆入れ墨をし髪を結って布で縛り、服も布を巻いたものだった。女は貫頭衣(布の真ん中に穴を開けてかぶる服)を着ている」、曰く、「魚や貝を良く採り好んで食べ、野菜も良く食べた。牛馬羊はいないが、喪に服す時は肉を絶った(鹿や猪を食べていた?)。食べ物は高坏(たかつき)に盛り手づかみで食べ、酒をたしなむ」「権力者には従順で盗みや争いはなく治安は安定していた」「一夫一婦制で父母兄弟の寝室は別」「何か行動する時は獣骨を焼いて吉凶を占ってから行った」など。
しかしその後150年近く中国史書からは日本に関する著述が消えてしまったため、この時期の日本の状態は不明である。
4世紀ごろに日本は大和政権が確立し朝鮮半島との交流が盛んになり、大陸の優れた技術などを求めて侵略も始めている。中国の『宋書』『梁書』には「倭の五王」すなわち讃、珍、済、興、武(日本の天皇にあたるかどうかはさまざまな説がある)がこの時期、中国に朝貢して高句麗を牽制したという記録がある。『日本書紀』には神功皇后が4世紀初頭に朝鮮半島に出兵し、新羅、後に高句麗・百済も制圧したというような著述もある(三韓征伐)が、事実であるかどうか明確ではない。
また、秦氏に代表されるような渡来人も多くやって来て日本の文化の発達に大きな寄与をした。百済から日本に渡来し、漢字と儒教を伝えたとされる王仁(わに)や、610年に紙の製法を伝えたとされる高句麗の僧侶曇徴(どんちょう。以上『日本書記』より)をはじめ、五経・易・暦・医などの諸博士や技術者がその後も続々と訪れ、古代日本の政治・経済・文化・思想を支えた。
また、聖徳太子の時代には仏教の伝来もあり、遣隋使の制度も生まれた。特に607年、聖徳太子は小野妹子を隋の煬帝(ようだい)に遣わし「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙無しや、云々」という国書を渡し対等外交を試みたことは画期的なことであった。これに対し、『隋書・倭国伝』には608年、隋皇帝が裴世清(はいせいせい)を日本に遣わしたが、彼の報告には日本に中国人が住む「秦の王国」があるという謎の記事がある。
隋が滅び唐が成立すると遣唐使の制度が続いて行われ、630年には犬上御田鍬(いぬがみのみたすき)が遣わされ、また平安時代には唐の高僧鑑真が20年に渡る苦労の末来日し、日本の思想文化に大きな影響を与えている。
遣唐使は893年に菅原道真が中止の建議をするまで続けられたが、その後10〜11世紀は中国の影響が薄れ、日本独自の文化が栄えた。なお、遣唐使から「日本」の名称が使われている。


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外国に渡った日本人(古代〜幕末)外国に渡った日本人(明治〜現代)
日本と関わりの深い外国人明治期に来日した外国人


この時代を描く映画や本など
稲垣浩監督『日本誕生』、篠田正浩監督『卑弥呼』、手塚治虫原作のアニメ『火の鳥 ヤマト編』、星野之宣のコミック『ヤマタイカ』、山岸凉子著『日出処の天子』、黒岩重吾著『聖徳太子―日と影の王子』、豊田有恒著『聖徳太子の叛乱



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