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パート1索引
| 黒船 The Barabarian and The Geisha ジョン・ヒューストン監督 江戸末期、日本を舞台に開国を巡るアメリカと幕府の関係を描く。日本領事ハリスをモデルにした。戦争映画で日本兵と戦う役の多かったウェインが唐突に親日映画に出た。芸者(唐人お吉。いきなり英語をしゃべくる)と恋に落ちると言う設定はおなじみ。山村聰は下田の奉行役。それにしてもヒューストン監督って傑作・駄作の波が激しいと思わないか?映画監督/脚本家の犬塚稔(1901年生まれ!2007年106歳で死去)の回想録『映画は陽炎の如く』では脚本の段階で駄作になるだろうと予測できた云々とある。それでも作ってしまうのね。(この回想録には犬塚とウェインが京都で芸者遊びをした記述などがあり興味深い)。衣笠貞之助、伊藤熹朔ら大映の一流スタッフが製作に参加しており、美術や衣裳は確かで見事なだけに惜しい。
| 八月十五夜の茶屋
| The Teahouse of The August Moon マーロン・ブランド マーロン・ブランド(『波止場』でオスカーを受賞したばかりで当時の人気は凄かったはず)がなんと日本人通訳に扮して日本語訛りの英語で喋る。日本語も話すが、何しろ出っ歯の入れ歯をしているので話しづらそうだ。戦争直後の沖縄を舞台にしており、家などは藁葺きのお粗末なもので恥ずかしい。占領軍を茶化した痛快なコメディなのだが、とにかく日本人の名が皆変でブランドは「サキニ」、その他「ホメイダ」「ヒガ」。 八月十五夜の茶屋 |
母が教えてくれた歌―マーロン・ブランド自伝 ヴァーン・スナイダー著 『八月十五夜の茶屋: 沖縄占領統治1945』 がんばれ!ベアーズ大旋風(日本上陸)
| The bad news bears go to Japan トニー・カーチス 米リトルリーグのチームを主役とした第一作はウォルター・マッソー&テイタム・オニールのヒット作だったがだいぶトーンダウンした。あのベアーズが日本に野球に来ることになるのだが、何故か皆で猪木と戦ったりします。猪木は空手で瓦割りを披露。若山富三郎率いる日本の少年野球チームが萩本欽一の番組『家族揃って歌合戦』(ジェリー藤尾一家&若原一郎一家が登場!)に出演したり、変なシーンはお約束通り満載。
| 日本の血気(東京スパイ大作戦)
| Blood on the sun フランク・ロイド監督 第二次大戦中、東京在住のジャーナリストが、日本の軍国主義に対抗し戦う。
『東京スパイ大作戦』
| 武士道ブレード
トム・コタニ監督 | フランク・コンバース リチャード・ブーン ジェームス・アール・ジョーンズ 丹波哲郎 マコ・イワマツ 三船敏郎 千葉真一 監督は東宝の若大将シリーズの小谷承靖。1854年頃の日本が舞台。天皇から大使を通じてアメリカ大統領に贈られた刀が盗まれるというプロットは『レッド・サン』に似ている。刀を探すために将軍(大名が三船)の命で秘かに侍(千葉)と二人の水兵が派遣される。盗んだ盗賊の黒幕の貴族は丹波、ジョン万次郎をモデルにした英語ペラペラ猟師がマコといった、日本人俳優の黄金のメンバーが出演。『将軍』の二番煎じ的作品。ハーフの女忍者や相撲取りとの力競べなど珍シーン続出で実に楽しい。これが日本人監督の作品だと思うとよけいに楽しい… 武士道ブレード |
Seven Nights in Japan | 1976 仏伊 ルイス・ギルバート監督 ジョージ王子が日本女性に恋をする。 大俳優 丹波哲郎 |
SFソードキル
| J・ラリー・キャロル監督 400年前の日本。激しい戦の末、武士タガ・ヨシミツは激寒の川に転落し、そのまま冷凍漬けになる。時は現代。冷凍侍が現代のロサンゼルスに送られ、研究所で蘇生させられる。言葉の通じない未来の異国で、刀と武士道だけが命のサムライは、研究所を脱出し(刀を奪おうとする研究員をブチ殺して)、ロスの街に出る。サムライが見た文明の利器の数々はどれも驚異。
| ミステリー・トレイン
| ジム・ジャームッシュ監督 日本通で知られるジャームッシュ監督作品。三組の登場人物によるエピソードからなるオムニバス映画で、その中の『ファー・フロム・ヨコハマ』と名付けられたものが日本から来た若いカップルが主人公の話。今やすっかり国際派女優となった工藤夕貴が本格的海外進出のきっかけとなった。永瀬は無愛想・無表情の日本人青年役でとてもいい味を出している。エルビス・プレスリーに憧れてメンフィスにやってくる日本人という役で、ほとんど二人の台詞は日本語なのだが、「サンキュー」をやたら連発する工藤が面白い。「英語ができない」ということはこういうことなのねと実感させられた。足で火をつけるジッポーと永瀬の口紅は工藤のアイデアだそうだ。カンヌ映画祭最優秀芸術貢献賞を受賞した。製作は日本ビクター。
| パニッシャー
| マーク・ゴールドブラッド監督 人気のアメリカンコミックの映画化作品である。妻子を殺された元刑事が処刑人(ザ・パニッシャー)になって悪の組織をやっつけるといった内容なのだが、イタリアンマフィアとヤクザに復讐をするといった内容で、ヤクザの描かれ方が凄い。ヤクザはニンジャのような武器を使う謎の集団で、高層ビルの最上階にアジトがある。秘密のエレベータを降りるといきなり剣道場でヤクザたちが稽古に励んでいる!しかも壁のほとんどが障子で出来ている。アジトなんだからもっと堅牢な作りにした方が良い。セキュリティーもなってないぞ!ヤクザのボスは残忍な女(キム・ミヨリ)で、このアジトでゲイシャスタイルで日本舞踊のようなものを踊っている。何故だ?彼女がマフィアに凄んで言う「お前たちの先祖が羊飼いをしていた頃から私たちは悪の貴族だったのよ!」の台詞にはまいった。 パニッシャー |
リトルトーキョー殺人課
| Show Down in Little Tokyo ドルフ・ラングレン ブランドン・リー ケリー・ヒロユキ・タガワ ティア・カレル 麻薬ルート拡張を図りロサンゼルスに進出して来たヤクザ組織(ボスがタガワ)。その悪を阻止しようと挑む、ロス市警アジア特捜隊のバイオレンス刑事コンビ(ラングレン&リー)を描いたB級アクション。「変な日本」満載で、この手の入門者向け作品。尺も短いし気軽に見られておススメです。ヤクザが刀を振り回して腕を叩き切ったりと残酷シーンはお決まりだし、ドルフ・ラングレン(日本通という役)が凶悪なヤクザどもに向かって片言で「イケナイ!」とか言う。情けない。イケナイで済むならケーサツは要らない!隠れ家の日本風の屋敷も変だし、武器の入った箪笥の裏に貼ってある紙にはイロハ歌が途中から書かれている。誰か「これは違う」とか言ってくれる人はいなかったのか!?ブランドンは日本人とのハーフという設定だった。父(ブルース・リー)が『グリーン・ホーネット』で日本人役をやっていたことを思い出した。ブランドン・リーはアクションもいいし、ハンサムだし大スターになる可能性があったと実感する。『クロウ/飛翔伝説』もよかったしね。それにしてもタガワは恐い顔をしているなあ。『ウェインズ・ワールド』やタガワも出ていた『ライジング・サン』のアジア系女優ティア・カレルが日本人ヒロインとして登場するが、どー見てもフィリッピン人にしか見えないのもご愛嬌。
| レッド・サン
| テレンス・ヤング監督 時代は江戸末期(=西部劇の時代)。黒田(三船)をはじめとする三人の侍が将軍の命を受け、米国大統領に贈呈する宝刀を携え修好のためアメリカにやって来る(もちろんサムライのいでたちである)。一行が乗った特別列車には大量の金貨も乗せられており、それを狙ったならず者のガンマン(ブロンソンとドロン)一味に襲われる。三船の部下が殺され、宝刀を奪われたため、三船は宝刀奪回を目指してガンマンに挑む。一方ガンマン一味は仲間割れを起こし、ボス=ブロンソンを裏切って金を独占しようとしたドロンが列車もろとも爆破する。ブロンソンは重傷を負うが三船に助けられて一命を取りとめる。恩義を感じたブロンソンは三船と手を組み、ドロン一味への復讐と宝刀奪還を目指して戦いが始まる…という無茶苦茶な設定の西部劇。英米仏の大スター揃い踏みが話題となった。「責任感の厚い日本人」が強調されているのがミソか。三船は堂々と武士道に則った侍を演じていてなかなかかっこいい。それにしてもピストルに刀で戦うというのは無理だ無理!
| TOKYO POP | 1988 フラン・ルーベル・クズイ監督 田所豊(ダイヤモンドユカイ) ロック・ミュージシャンを目指して日本にやって来た(アメリカでは通用しないと思ったのか、何故日本に来るのか?なめている)女の子が、日本で苦労しているうちに同じくロック青年と知り合って、少しずつ日本に慣れてくるといった月並みな物語。。元レッド・ウォーリアーズの田所がロック青年を演じる。 Tokyo Rose | 1946 ルー・ランダース監督 第二次大戦中、プロパガンダのためNHKが南太平洋戦線の米軍向けに放送をした女性DJ通称「東京ローズ」をめぐる物語。ブレーク・エドワーズが端役で出演しているらしい。 Fengyeging
| Fengyeging(Forever my Love) ポール・スローン監督 調査中 日本人の勲章
| Bad days at Blackrock ジョン・スタージェス監督 日本人は一切出演していない。第二次大戦直後のアメリカ西部のごく小さな村に、かつてコマコ(男である。川端康成『雪国』の駒子を参考にしたか?)という日本人が住んでいた。そのコマコを尋ねて一人の中年の男マクリーン(スペンサー・トレイシー)が村にやって来る。閉鎖的で排他的な村の人々はこの男を不審に思い、様々な嫌がらせをして追い出そうとする。マクリーンの目的はコマコの死んだ息子(マクリーンの戦場での命の恩人という設定)が軍から授与された勲章を届けに来たのだが、すでにコマコは何者かに抹殺されていて…。という一流のサスペンス・ドラマになっている。日本人に対する偏見や敵意が正直に語られている。ただし、ラストで「日本人の勲章」が救いとなって描かれる。とにかくキャストが皆素晴らしく良く、主人公のトレイシーはカンヌで最優秀演技賞を受賞した。酒場での村人からの嫌がらせに我慢に我慢を重ねたトレイシーが、ついに怒りを爆発させ、片手だけでボーグナインを殴り倒すシーンは爽快だ。これ↓ ハンテッド
| J・F・ロートン監督 名古屋に商用でやって来た外国人ビジネスマン(ランバート)は、偶然出逢った日本人女性(チェン)と恋に落ち、一夜をともにする。しかし、突然忍者(ローン)が現れて彼女は殺され、ランバートも重傷を負う。何とか逃げたランバートは何故かさらに忍者の襲撃を受けたため、忍者を宿敵とする侍の子孫(原田)の元に身を寄せるのだが…。 ハンテッド【字幕版】 |
カブキマン
| Sgt.Kabukiman N.Y.P.D. ロイド・カウフマン監督 日本人一家惨殺の捜査をしていたニューヨーク市警の刑事が、老歌舞伎役者の力により無敵のヒーロー、カブキマンに変身し、悪と闘う。必殺技は日本刀、下駄、割り箸、海苔とワサビなど。カブキのいでたち(暫【しばらく】という正義の味方に似ている)の異色のヒ−ロー。ニンジャ・芸者・相撲とんでもない日本を題材に、はちゃめちゃな世界が展開する。当時センセーショナルな話題を呼んでいたC級映画の帝王ロイド・カウフマン率いるトロマ社が手がけた怪作。実は日本のナムコとギャガが参画した、これは確信犯。仕掛け人・原案は現在映画評論家として活躍する江戸木純氏で、謎の仙人?役で出演もしている。割り箸攻撃には爆笑した。 カブキマン |
悪魔の毒々モンスター東京へ行く
| The Toxic Avenger Part2 ロイド・カウフマン監督 『悪魔の毒々モンスター』シリーズの第2弾。毒々モンスター、メルビンのおかげで平和になったトロマビルの村が、悪徳企業アポカリプス社に乗っ取られようとしている。アポカリプス社は邪魔な毒毒モンスターの力を無くす薬を日本で開発するが、「危険物」なので持って来ることができない。仕方なくメルビンの精神科医を買収し、メルビンを日本に行くように差向ける。会ったことのない父と会えば精神的な落ち込みは治るとか説得するのだ。何とメルビンの父は日本人だという。滅茶苦茶なこじつけだ。さて、あの風体で飛行機に乗っていくのだろうかと期待していたら、何とサーフボードで太平洋を渡るのだ。さすが。そうして無事お台場に着いたメルビン。たまたま犯罪に巻き込まれていた女の子(桂木麻也子)を助けて友達になり、彼女の案内で一緒に行方不明の父を探すことになる。東京タワー・浅草・渋谷・新宿・原宿などハトバスツアーみたいな所を回り、お約束の電車のラッシュや神社やパチンコや竹の子族?蕎麦のロウ細工のサンプル、歌舞伎座などを紹介。何故だ?ともあれ、父親が魚屋という情報を得て、築地の魚河岸も訪れるが、佃島に住んでいるということで、早速向かう。あとはほとんど佃島界隈が舞台となる。そこでようやく父ビッグ・マック(安岡力也)!に出逢う。ところがこの父はとんでもなく悪い奴で、なんと毒毒を消す薬を作ったアポカリプス社の手先だった。忍者やオカマの手下どもがメルビンに襲いかかる。しかしそんなのにやられるメルビンではない。何故か銭湯の女湯に突っ込んで敵を釜茹でしたりしてすべて撃退する。最後は何故か(「何故か」が多いなあ)相撲取りに変身した父=力也さんとメルビンが決闘!メルビンの必殺技で魚屋に投げ飛ばされた力也さんは魚屋の包丁に切り刻まれて死んでしまう。
| ガン・ホー
| ロン・ハワード監督 日米経済摩擦に揺れ、ジャパン・バッシングの時代。アメリカの自動車工場にやって来た日本人メーカーの社員との摩擦・軋轢をおかしく描くコメディ。従って変な日本の習慣などが続々登場するのだが、日本人も首をかしげるものが満載である。第一タイトルの「ガン・ホー」は中国語(突撃!の意)。日本人社員たちが朝礼でラジオ体操をするのは分るが、川に浸かって祈願したり、標語を身体に張り付けたりしてるシーンなど、おいおい。
| 蝶々夫人
| カルミネ・ゴローネ監督 八千草がチョーかわいい!おなじみのプッチーニのオペラを映画化。八千草以下宝塚歌劇団などの30人ほどがイタリアの名門チネチッタスタジオに行って撮影したという。ただし歌はオペラ歌手の吹き替え。東宝と宝塚が全面的に協力しているので美術・衣装・踊りは違和感がなく、素晴らしい。だが、ナレーションが英語、台詞の一部が日本語、歌はイタリア語とめちゃくちゃだ。 Psycho Sushi | 1997 ゲディ・ワタナベ 調査中 ヨシワラ
| YOSHIWARA マックス・オフュルス監督 調査中 二十四時間の情事
| アラン・レネ監督 広島にロケに来たフランス人女性と日本人建築家との情事。過去の戦争の悲劇が回想の中で蘇り…。実に素晴らしい映画だった。原爆ドームの他原爆記念館なども描かれる。また原爆投下直後の悲惨な情況も再現されている。岡田英次はちゃんとフランス語を話している。ハンサムで魅力的な日本人俳優だ。もっと世界に出て欲しかった。製作に大映の「機関車」永田雅一社長が名を列ねている。
| 燃えよニンジャ
| メナハム・ゴーラン監督 ショー・コスギの名を一躍高めたニンジャ映画の第1弾。オープニングで彼が見せる技はさすがに圧巻。ただし主役はフランコ・ネロで、コスギは悪役。ネロは白い忍者装束で、なかなか殺陣も空手も様になっている。冒頭で日本で忍者同士の対決が描かれるが、どう見ても日本ではない。その後の舞台はマニラになり、ネロが親友の土地の乗っ取りを企む企業と戦う正義の男を演じる。忍者には忍者をと企業に雇われたハセガワ役がコスギ。二人はかつて同じ師を持つライバルであった。ラスト、スタジアムでは互いに礼をした後死闘が展開する。今も修業を続けている忍者そのものが変な存在だが、ハセガワを紹介する映像を見るシーンが見どころ。コスギのバックの壁には日本語のいたずら書きがある。「オカマ」「日本国」「豚」に加えて「マナハム」とある。これはこの映画の製作・監督の名前だ。道場の上座に飾ってある「忍」の字もそうだが恐ろしく下手な字なのが面白い。
| ニンジャ2修羅ノ章
| Revenge of the Ninja 『燃えよニンジャ』と同じキャノンの製作だが、続編ではなく、今度はショー・コスギを主役に据えた記念すべき作品。密輸組織の陰謀に巻き込まれ、一家を惨殺されたニンジャ(コスギ)。封印されていた刀を取り上げ、ついに怒りが爆発。殺人相撲レスラーの登場や、金閣寺のバックに思いきり「東京」とテロップが出るなど、大笑いシーンが続出。道場の廊下に石灯籠があったり、強そうな敵は袴を後ろ前に着ていたりする。コスギの息子でまだ小学生のケイン・コスギも出演。
| ニンジャ(ビデオ題:ニンジャ転生ノ章)
| サム・ファーステンバーグ監督 うっひょーこりゃまた変な日本満載!警察に負われ傷ついたニンジャが、通りかかった若い女性に「助けてくれ。刀をあげるから!」といって息絶える。刀を貰った女にニンジャの霊が取り憑き、女は最強のニンジャに転生し、警察に復讐するのだ。ショー・コスギはその霊を退治し女性を救う黒忍者として登場。 Ninja 3 Domination part 1 冒頭、悪ーい忍者がゴルフ場で大暴れ!マヌケな警官たちも見どころですね。
| 復讐遊戯
| ゴードン・ヘスラー監督(ロジャー・コーマン門下) 秘密捜査官シロー(コスギ)はある凶悪組織を追っていたが、同僚を惨殺されてしまう。さらに組織を探ると、政府の重要機密を狙っていることが分る。だがシローの妻が誘拐され、シローの怒りが爆発。たったひとりで組織に立ち向かう。ニンジャから脱却をはかったコスギが正統なアクションに挑戦。ボートを使ったチェイス・シーンなど、けっこう見せ場たっぷりで割と楽しめる。日本ではビデオ発売のみ。邦題の頭に「ショー・コスギ’88」とついている。因みにこの邦題を作ったのは当時ビデオ発売に関わっていた僕です。すみません。 復讐遊戯 |
兜
| ゴードン・ヘスラー監督 ショー・コスギが念願の映画製作に乗り出した思い入れたっぷりの作品で自ら原作も手がけている。最新式の鉄砲を手に入れるため家康の命を受けた侍マエダがスペインに渡る。そこに待ち受けていた敵や困難を描くアドベンチャー時代劇で、コスギが憧れていた役者総出演。息子ケインも出演している。 東京画
| TOKYOーGA ヴィム・ヴェンダース監督 小津安二郎監督をめぐるドキュメンタリー映画。日本の風俗と景色を背景に小津監督縁りの笠智衆や厚田雄春らにインタビュー、小津監督の人物像や名作の秘密に迫る。御多分にもれず、ガイジンが興味津々の「パチンコ」「鑞細工の食品サンプルの製作現場」(これは日本人にも面白いけど)などがしつこいくらい出てくる。小津映画は日本人として誇りに思うけど、よけいな描写はなあ…。
| 夢の涯てまでも
| Till The End of The World ヴィム・ヴェンダース監督 米・日・独・仏・豪の五ヶ国合作による世界ロケの他、NHKの全面協力によるハイビジョンの導入など何かと話題の多かったヴィム・ヴェンダース監督による近未来SF。1999年、核衛星の墜落が予測され世界は恐怖におののいていた。ヴェニスからあてもなく車で旅に出たクレアは道中、何者かに追われているトレヴァーと出会い、彼の後を追うことにする。元恋人の作家ユージーン、私立探偵ウィンターと共に、リスボン、モスクワ、北京へとトレヴァーを追うクレア。実はトレヴァーは、盲目の母親の為に脳に映像を直接送り込む事のできる父の発明したカメラを持って、世界中を旅していたのだ……。この頃のヴェンダースは評論家やいわゆるトレンディな人たちにもてはやされていたが、この映画以降急に人気が衰えてしまった。小津監督に憧れているのはよくわかるのだが、日本を舞台にしてしまっては…。 夢の涯てまでも |
↓映画そのものはアレだが、U2によるタイトル曲や、トーキング・ヘッズ、REM、デペッシュ・モードらが参加したサントラは抜群の出来! 太陽にかける橋
| Bridge to the Sun (Pont vers le soleil ) キャロル・ベイカー 第二次大戦前、日本人外交官のもとに嫁いできたアメリカ人女性がいた。彼女は、日米の友好の為に尽力する……。実在の女性、グウェン・寺崎の半生を描いたドラマ。 太陽にかける橋ペーパータイガー
| ケン・アナキン監督 東南アジアの某国が舞台。日本の大使(三船)の幼い息子コウイチがイギリス人の元軍人の家庭教師ブラドベリー(ニーブン)とともに、テロリストに誘拐される。コウイチと教師は脱出に成功するが…。というサスペンス。実は教師は元軍人ではなく、ただのペテン師だったが次第に二人の間に師弟を越えた友情が芽生えるというヒューマンドラマが加わった佳作。大使館には剣道場や畳障子の部屋があり、普段大使は妻(高美以子)と着物で生活している。息子を誘拐された後、彼は気合いを入れるため飾ってあった刀を取り、えいとばかり素振りをする。またコウイチは『少年サンデー』を読むが、その中に父(三船)と教師(ニーブン)の対決が劇画でイメージされていて、やたらおかしい。
太陽にかける橋 |
ミスター・ベースボール
メジャーリーグを首になった大リーガーが中日ドラゴンズに入り活躍するという中日ファンが狂喜しそうな映画。しかもその中日の監督役が健さんだぜ!(当時監督だった星野とは明大つながりか?) | セレックが日本式野球や生活に馴染めずアタフタするのが面白い。ご飯に箸を突き立てて怒られたり。アメリカ人は皆こんな風に感じているんだろうなと思うと悲しくなるが。撮影は名古屋近辺でロケを行い、ナゴヤ球場に本物の中日ファンがエキストラとして集められて行われた。ベースボールでない「野球」は『ガン・ホー』同様やっぱりバントが肝ですね。 ミスター・ベースボール |
サヨナラ
SAYONARA | 1957 ジョシュア・ロ−ガン監督 マーロン・ブランド 高美以子 ナンシー梅木 レッド・バトンズ リカルド・モンタルバン デニス・ホッパー ジェームズ・ガーナー 朝鮮戦争の米空軍パイロットたちが来日し、日本の歌劇団の踊り子たちと恋に落ちる。原作は『南太平洋』『トコリの橋』で日本にも馴染み深いジェームズ・A・ミッチェナーの同名小説。 日本にやって来た軍人とかはたいてい芸者か踊子と恋に落ちるのだね。当時は「禁断の恋」ということで心中をしてしまうカップルの話など悲劇的に描かれている。『スター・トレック』でおなじみのリカルド・モンタルバンが何と歌舞伎役者を演じている(もちろん英語ペラペラです)。まだドロップアウト前のホッパー青年も出ている。ナンシー梅木は日本人俳優としては唯一のオスカー受賞。梅木の夫役のレッド・バトンズも助演男優賞を受賞。美術監督・装置賞、録音賞と4つのアカデミー賞を受賞した名作。 Sayonara `Ending`
| 東京暗黒街 竹の家
| サミュエル・フラー監督 終戦後まもない日本が舞台。占領軍の武器がギャングに奪われ、日本の敏腕刑事(雪洲)とアメリカ憲兵隊の大尉が協力して捜査に乗り出す。ギャングの一味の恋人が日本人女性マリコ(山口)であることを突き止め、彼女に協力を求めるのだが…。
| 嬉し泣き
| ジョージ・マーシャル監督 戦後まもない日本が舞台にしたロマンティック・コメディ。横須賀のボロボロの基地に駐留するアメリカの海軍報道写真班(班長がフォード)たちが、日本人の映画プロデューサーと取引をし、撮影機材を貸す代わりに引越し先としてある屋敷を紹介されるが、そこは何と芸者の屋敷。手違いから芸者たちと同居することになる。その頃、班長は新聞社のインタビューで「戦争孤児のために尽くしている」と答えてしまい、孤児院を作ることになってしまう。しかし、司令官がそのインタビューに感動してそこに視察にやって来ることになって、ゲイシャハウスは急遽「孤児院」に改造されることに。ゲイシャたちの機転で何とか司令官の眼をごまかすのだが…。『サヨナラ』と同じ高美以子と梅木が主演するが、こちらは一転して楽しい喜劇になっている。 歩け走るな!
| チャ−ルズ・ウォ−タ−ズ監督 東京オリンピックが舞台のロマンティック・コメディ。オリンピックの取材に来た男(グラント)が手違いで宿が取れず、やむを得ず若い競歩の選手とともに日本女性の住むアパートにホームステイすることになる。グラントは計らずも選手と彼女の恋のキューピットとなってしまう…といった内容。 忘れえぬ慕情
| A Girl Named Tamiko ジョン・スタージェス監督 岸恵子主演の日仏合作映画と同名のため混乱してしまうが、こちらは劇場未公開。TV放送時のタイトルが偶然同じだったらしい。ハーヴェイは日露のハーフのカメラマン役で、日本にやって来て日本人女性タミコと恋に落ちる。彼には恋人がすでにいて二人の女性の間で悩むといった内容。タミコ役ニュイエンは『南太平洋』『ジョイ・ラック・クラブ』にも出演していた。後に『荒野の七人』『大脱走』といったアクション大作で名を上げたスタージェスが意外にもこんなラブ・ストーリーを手がけていたとは。音楽は巨匠エルマー・バーンスタイン。 東京ジョー
| スチュアート・ヘイズラー監督 戦後間もない日本を舞台にしたハードボイルド映画。ボガードはかつて東京でレストランを経営していたジョーという役柄。日本に戻った彼は元妻が戦争中に反米活動をしていたことを日本の男爵(雪洲)から知らされる。占領軍に知れたら彼女は戦争犯罪者となってしまう。男爵が秘密を守ることを条件に、ジョーは男爵が密かに行っている戦争犯罪者の救出活動に加担することになるのだが…。『カサブランカ』を彷彿とさせられるが、貧しい日本の姿を見せられるので、あまり楽しい感じはしない。
| ザ・ヤクザ
| シドニー・ポラック監督 テーマは「義理」。原作はレナード・シュレーダー、脚本は兄(弟?)ポール・シュレーダー。ストーリーはよく出来ている。東映が全面協力しているので、トンデモナイ日本はあまりない。これみよがしに仁義や賭場、入れ墨・新幹線・パチンコ・虚無僧などの風俗が現われるがOKの範囲。ただし問題はハリーが風呂で刺客に襲われるシーン。錦鯉の生け簀が風呂のど真ん中にあって女風呂が曇ガラスで透けて見えたりするのが玉に瑕。こんな風呂があったら大盛況だろう。ミッチャムはけっこう日本語をしゃべる。エンディングクレジットの日本人の名前の表記は姓・名の順になっている。この映画の企画にロバート・アルドリッチはリー・マービンを主役にして監督をしたがった。それが叶わず、次に健さん主役で御木本幸吉(真珠王です)の物語を企画、シナリオまで書いていたらしいが、惜しくも亡くなってしまった。現在、リメイクの企画が進んでいるらしいが不詳。『大俳優 丹波哲郎』によればジェームズ繁田の役は丹波さんが演じていたのだが、彼の常で台詞を覚えずにスタジオに行ったりしたのでクビになったそうだ。完成した映画を観たらずっと台詞が少なかったそうなので、繁田に変わってから削られたらしい。 ザ・ヤクザ |
ミシマ
| MISHIMA:A Life in Four Chapters ポール・シュレーダー監督 作家・三島由紀夫の生涯を描く純ハリウッド映画。 三島由紀夫についてはこちら。 以下Tanu2様からの情報。 はじめまして、すごい面白いっす!フラフラ流れてきたました。 これが実は確かでないですね。ビデオは輸入盤じゃないでしょうか?もちろんそうだとしたらレンタルは違法なので確認はできないと思いますが。(昔、僕は東京の荻窪のビデオ屋さんでまだ国内で発売されていなかった黒澤映画の輸入盤ビデオが置いてあって借りまくったことがあります。何と英語の字幕入りでした)劇場上映に関しては東京のミニシアターでレイトショーくらいはやったかも知れません。どなたか「見た!」という人の情報を求めます!Tanu2様ありがとうございました。 スタッフ・キャスト詳細は以下 製作総指揮:フランシス・コッポラ ジョージ・ルーカス 製作:山本又一郎 撮影:ジョン・ベイリー 脚本:レナード・シュレーダー ポール・シュレーダー チエコ・シュナイダー(日本語台詞) 美術・衣装:石岡瑛子 左記以外の出演: 塩野谷正幸(森田必勝役) 三上博史(楯の会会員) 立原繁人(現・徳井優:引越しのサカイ)(楯の会会員) 織本順吉(益田総監) 利重剛(若き日の三島役。現在監督として活躍中) 加藤治子(祖母) 大谷直子(母) 坂東八十助(現・三津五郎:映画『炎上』の主人公溝口) 萬田久子(まりこ) 佐藤浩市(溝口の友人) 李麗仙(『鏡子の家』きよみ役) 烏丸せつこ(妹・美津子) 平田満(暴漢) 永島敏行(『豊穣の海』第二部『奔馬』の主人公青年勲役) 勝野洋(勲の上官堀) 誠直也(勲の剣道指南役) 井田弘樹(現井田國彦・井筒) 根上淳(蔵原) 池部良(聞き手) 細川俊夫 福原秀雄(軍医) 水野洋介(『憂国』製作者) 江角英明(自衛隊補佐官) 穂高稔(自衛隊大佐) 小林久三(文学仲間) 横尾忠則 左幸子(収の母) ロイ・シャイダー(ナレーション) 全編日本語の台詞だが、三島のモノローグ部分が英語。 これほどのオールスター出演にもかかわらず、日本国内で公開されなかったためか、どの俳優のバイオグラフィを見てもこの『MISHIMA』は無視されているようである…。市川雷蔵役の坂東八十助がそっくりなのにびっくり(同じ梨園でも確か血縁は無かったはず)。 ライジング・サン
| フィリップ・カウフマン監督 『ジュラシック・パーク』シリーズなどで知られるマイケル・クライトンのベストセラー小説を映画化。
| ブラック・レイン
| リドリー・スコット監督 ニューヨーク市警の刑事ニック(ダグラス)が同僚のチャーリー(ガルシア)と昼食中に、マフィアの幹部が殺される現場に遭遇し、凶悪な佐藤(松田)という男を逮捕する。二人は佐藤を連れて日本に向かうが、空港で佐藤の仲間に奪還されるという失態を演じ、大阪府警の松本警部(高倉)の管理下に置かれる。そんな折、佐藤が絡んだ別の殺人事件が起こり、再逮捕に乗り出すが、佐藤が大阪のヤクザのボス(若山)と対立していることを突き止める。しかし、チャーリーが佐藤に殺されてしまい、復讐に燃えるニックは、松本の静止を振り切り、一人佐藤を倒すためアジトに乗り込むのだが…。
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007は二度死ぬ
| ショーン・コネリー
米ソの宇宙船が消滅するという怪事件が起こり、米ソは互いに相手の仕業と考え、戦争寸前に追い込まれる。イギリスの諜報部は宇宙船を消滅させたロケットが日本から発射されているのを突き止め、スペクターの陰謀とにらみ、ボンドを日本に送り、その捜査に当たらせるのだが…。 007はコネリーの番号―ジェームズ・ボンドはやっぱりこの人!! 東京特ダネ部隊
| Joe Butterfly ジェシー・セップス監督 軍隊コメディ。ミズーリ号での日本の降伏調印式を取材した記者(マーフィ)がライバル紙と競争しつつ特ダネを探す。国外退去を命ぜられた記者が闇屋(メレディス)の協力で日本人の屋敷に隠れるが、ライバル紙に見つかり万事きゅうす。苦し紛れに「東京ローズ」を発見したとでっち上げるのだが…。横浜でロケし、マーフィの恋人千恵子役で志摩佳子(日活の女優)が出演した。斉藤達雄は松竹で小津らと活躍した俳優。メレディスは後に『ロッキー』のコーチ役で知られた名傍役、キーナン・ウィンも『博士の異常な愛情』などに出演した名傍役である。オリジナルコスメブランドで有名なシュウ・ウエムラがアシスタントメイクアップを担当した。 ピクチャーブライド
| カヨ・マタノ・ハッタ監督 今世紀初頭、ハワイの日本人移民は別人種との結婚を禁じられていたことから、自分の写真を日本に送って、花嫁を日本から迎えていた。そうした“ピクチャーブライド”として海を渡った日本人女性の物語。
| ファイナル・カウント・ダウン
| ドン・テイラー監督 世界最強の装備を誇る現代の米海軍の原子力空母ニミッツが、タイムスリップして真珠湾攻撃直前の緊張するハワイ沖に。アメリカ版『戦国自衛隊』みたい。零戦と最新鋭のジェット機の空中戦が見物。『地獄のヒーロー2』のオーさんが、ニミッツの捕虜となったゼロ戦のパイロット・シムラ役ですがタドタドしい日本語をしゃべくる。銃を奪いキャサリン・ロスを人質にとって「責任者二会イタイ。通訳ヲ〜呼ベ!電話ヲ使ッテイイ」。相当練習したのでしょう。オーさんは日本生まれの韓国人で、1959年に渡米、UCLAで演技を学ん後、マコ率いるアジア系劇団「イースト・ウエスト・プレイヤーズ」で活躍した俳優。ドン・テイラー監督は元二枚目俳優で『東は東』に主演していた。空母や航空機は軍の協力を得て本物を使っている。零戦も忠実に再現したものを本当に飛ばしている。『悪魔の毒々モンスター』のロイド・カウフマンがチョイ役(ニミッツのカウフマン司令官役)で出演している。
ファイナル・カウントダウン |
リビング・オン・TOKYOタイム
| Living on Tokyo Time 調査中 青い目の蝶々さん
| ジャック・カーディフ監督 「映画監督の夫と離れたくなくて、ロケ先の日本に秘かにやって来た妻(マクレーン)が、ゲイシャに化けて夫の近くにいる」という無茶な設定。
| 底抜け慰問屋行ったり来たり
| フランク・タシュリン監督 原題は『ゲイシャ・ボーイ』。朝鮮戦争を背景に、日本にやって来た間抜けな魔術師(ルイス)と日本の孤児との愛憎を描くドタバタコメディ。あの球団ドジャーズがゲスト出演している。
クリムゾン・キモノ
| サミュエル・フラー監督 ロサンゼルスのリトル東京が舞台。日系二世の刑事と戦友だった白人刑事がストリッパー殺人事件を追うミステリー。捜査をすすめるうち、目撃者の白人女性を愛したことから二人の友情がぐらつき始める。人種差別の問題をも描いた作品。 極道・最終戦争オーバー・キル
| Overkill ウーリー・ロメル監督 ロサンゼルスのリトル東京を舞台に、ヤクザと敏腕刑事との死闘を描く。監督はホラー映画で有名なウーリー・ロメルで、ヤクザの残酷さがどぎつく描かれているのかと思ったが、それほどではなかった。日本人役者は皆日系人なのはお約束。 この映画の詳しい話はコウスケさんのサイトへgo!go! 外国映画に描かれた日本とは?日本が主役編パート2はこちら | 外国映画に描かれた日本とは?日本が主役編パート3はこちら ************* 外国映画に描かれた日本とは?日本が傍役編はこちら
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